読者ハ読ムナ(笑): いかにして藤田和日郎の新人アシスタントは漫画家になったか (少年サンデーコミックス〔スペシャル〕)
読者ハ読ムナ(笑): いかにして藤田和日郎の新人アシスタントは漫画家になったか (少年サンデーコミックス〔スペシャル〕)
- 作家
- 出版社
- 小学館
- 発売日
- 2016-07-12
- ISBN
- 9784091273550
ジャンル
読者ハ読ムナ(笑): いかにして藤田和日郎の新人アシスタントは漫画家になったか (少年サンデーコミックス〔スペシャル〕) / 感想・レビュー
海猫
藤田和日郎による漫画家指南本。漫画家が書いたこの手の本は「荒木飛呂彦の漫画術」以来。荒木氏の本とは雰囲気が違うし、同じことを主張してる部分もあれば、正反対のことが書かれてある。この2冊だけ読んでも作者によって、創作法が違うのがわかり面白い。この本だと藤田和日郎のアドバイスを受けたり、編集者にダメ出しされたりの語り口に臨場感がある。本当に漫画家志望のアシスタントになった気がした。細かい作劇のアドバイスが参考になったが、全体としてはクリエイティブな仕事をする上での、コミュニケーション論として示唆に富んだ内容。
2020/05/03
harass
漫画家が彼のアシスタントに教える漫画、創作のコツや心構えをまとめたもの。著者がデビュー前から付き合いのある編集者からの意見もある。映画をみなで見て意見を出し合うことが基本であるという。好悪をきちんと言語化することから始まると。自分と作品との距離を持つ訓練だという。これは他の文章読本でも似たことを指摘されていて気になっていた。初心者は自分の作品の批評を受けると、作品と自分を切り離せないので冷静に意見を取り入れられないのだという。少年漫画に全振りした漫画論であるがいろいろ参考になった。良書。
2018/12/13
ゼロ
全漫画家志望者必読!!藤田和日郎が新人アシスタントの育成術を初公開!まず、漫画家である藤田先生と編集者の武者さんが喋っていることを口語体で書かれているのもあり、非常に読みにくいです。そして、漫画の話ではありますが、絵についてのアドバイスはありません。主な内容としては、ネームの作り方やキャラクターを立てることについて。しかも、全ての事柄を言語化しなしいと執拗に書かれています。漫画家になるにはコミュニケーション能力が必要であり、相手の気持ちを動かすプレゼンも大切。綺麗な言葉に惑わされない本物が書いてあります。
2017/06/20
森オサム
漫画家藤田和日郎が、ずっとしゃべり続ける作品。担当編集者もしゃべりますが、言われている相手である新人漫画家の言葉は書かれていません。何を話しているかを一言で言うと、良い漫画を描くためにはどう取り組むべきか、って事です。しかしそれは、良い仕事をするには?、人を楽しませるには?その為の努力がいかに重要か、になる訳なので、漫画家志望の人で無くても、誰もが何か感じられる熱い作品だと思いました。「うしおととら」、「からくりサーカス」、「月光条例」等すべて読んでいる藤田ファンの私には、とても面白い良書でございました。
2017/01/23
こも 零細企業営業
コレは作家の卵に向けた本だな、、あと、商売の基本も入っている。結局はお客さんに気に入られるようにする。他人のために何かをするとお礼として何かを返してもらうと行動していたら、何とかなるらしいんだよな、、それがよくわからない。解っても他の人より上手くなれない。心無い言葉で傷付いて止まってしまう。あまりに悩むと禿げる。もしくは考え過ぎて鬱病になる。そんな時に思うのが。俺はコレが好きなんだという自身の根源にある物が必要なんだと。このアシさん、相談出来て良いよな。。自身のために考えてくれる人がいる。それが人間関係。
2022/06/24
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