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太平洋食堂

太平洋食堂

太平洋食堂

作家
柳広司
出版社
小学館
発売日
2020-01-24
ISBN
9784093801157
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太平洋食堂 / 感想・レビュー

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starbro

柳 広司は、新作中心に読んでいる作家です。先入観なしに読んだので、海辺のほのぼのとした話かと思いきや、明治時代のコスモポリタン&知識人、大石誠之助の壮絶な伝記でした。大石誠之助の物語は初読、大石誠之助の存在も初めて知りました。 https://www.shogakukan.co.jp/books/09380115

2020/02/18

のぶ

明治を生きた社会主義者にして医師で、大逆事件の首謀者の一人として散った大石誠之助の半生を描いた物語。自分はこの人物の事は初めて知った。新宮に西洋の王様がかぶる王冠のような看板を掲げた一軒の食堂「太平洋食堂」が開店した。食堂の主人は、ドクトルさんと呼ばれ、地元の人たちから慕われていた。貧しい人からは金を取らず、金持ちからは大金を請求する赤ひげのような医師。幸徳秋水らと交流を持ち、政府から危険人物としてマークされる。当時の権力の恐ろしさを感じ、同時にあまり知られない人物に陽をあてた本作を評価したい。

2020/02/24

榊原 香織

おっそろしいでっち上げ事件ですよ、戦前の大逆事件。非公開裁判であっという間に12名死刑。社会主義のカリスマ、幸徳秋水狙い。 主人公、新宮の大石誠之助(アメリカ留学で医師。西村伊作の叔父)も巻き添えのように刑死。 この間新宮市の大逆事件資料室で関係者の写真など観ました。2018年にやっと冤罪、名誉市民に。 彼の作った太平洋食堂はレストランというより私設の公民館みたいなもの。 

2021/08/06

trazom

大石誠之助を描いた小説。淡々と事実関係を重ねる描写が、大逆事件で死刑となる結末の悲劇を一層重いものにする。「貧しい人から金は取らず、その分、金持ちから多めにとる」方針で医院を経営し、「太平洋食堂」で貧しい子たちに食事を提供する。そんな大石を訪ねて新宮まで足を運ぶ人たちの多士済々…:幸徳秋水、堺利彦、荒畑寒村、管野スガなどの社会主義者だけでなく、与謝野鉄幹、佐藤春夫、甥の西村伊作などが登場し、明治後半の社会情勢がひしひしと伝わってくる。穏健な社会主義者を死刑にしてしまう時代の怖ろしさに、身震いを禁じ得ない。

2020/07/03

pdango

★★★★☆明治天皇の殺害を企てたとして幸徳秋水ら12名が処刑された大逆事件。処刑された1人である大石誠之助が主人公。この人のことも大逆事件のことも知らずに読んだけど、のどかな書名とは裏腹に、いろいろ考えさせられた。

2020/04/05

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