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てらこや青義堂 師匠、走る

てらこや青義堂 師匠、走る

てらこや青義堂 師匠、走る

作家
今村翔吾
出版社
小学館
発売日
2019-02-27
ISBN
9784093865364
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てらこや青義堂 師匠、走る / 感想・レビュー

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しんごろ

ドリフのコントかよ!という面白さあり、江戸なのに学園ドラマ的要素あり、もちろん闘いも面白い。そして、十蔵と寺子達のやりとりと寺子屋で築いた絆が物語を重厚にしてくれましたね。登場する漢達もかっこい更にいつも思うのですが、今村翔吾作品に登場する女性はいつも素敵です。そして得意のほんの一瞬の友情出演、またありましたね。人を想い、人のために生きなきゃですね。エンタメ感たっぷりの文句無しの面白さでした。

2019/05/01

いつでも母さん

いや~今頃ですが、面白かったです。寺子屋に生きる元公儀隠密・十蔵が何とも愛おしい。支える妻・睦月との再会や筆子の四人との関わり方もワクワクする。とにかく活き活きと人物が勝手に動き回るのが好い。後半の死闘も切なくて・・熱くなる。今回も今村さんに楽しませていただきました。完成した『隠密往来』最後の頁に綴る忍びの思いは、今を生きる私たちにも通じるだと思う。

2019/07/04

海猫

元公儀隠密の寺子屋の師匠が、教え子のトラブルにあちこち奔走する。そうこうしているうちに忍びの命を掛けた闘いに突入したり、主人公の過去が語られたり、とにかくエピソードが豊富。今で言う学園ドラマ風でもあり、人情あり、凄絶な忍びバトルありで、これまでの著者の作品群の中でも、特にバラエティーに富んでいる。後半、子供たちがそれぞれの特技や性格を生かして、師匠を救おうとするくだりは児童文学的な痛快さ。ページ数以上に中身が面白い。今村氏の次作は羽州ぼろ鳶組新作なのでこれもまた楽しみ。

2019/03/05

しんたろー

元公儀隠密で寺子屋師匠・十蔵を主人公にした物語は、筆子(生徒)たちの問題を人情&忍術で解決する連作形式で進むが、次第に陰謀へ立ち向かう話になるので、笑ったり、ハラハラしたりして楽しめた。今村さんらしい上手に色分けされた人物たちの誰もが好感を持てて感情移入できるので、サスペンスorアクションシーンが盛り上がる。筆子たちの健気さや友情が可愛く、忍犬・時丸の活躍も犬好きには嬉しい。敵役たちも単なるワルではなく、哀しい事情を背負わせているのも巧みだし、十蔵の元妻・睦月は『ぼろ鳶』の深雪と双璧の素敵な女性で満足💛

2019/11/18

やま

てらこや青義堂 師匠、走る 2019.02発行。字の大きさは…小。この言葉が特に心に残った。「忍びといえども人外の者にあらず。世の人と同じく喜び、楽しみ、希を持ち、また同じように怒り、哀しみも持つ。それに耐え忍び生きる者を正しく忍びと呼ぶ。しかしながら、世には1人では堪えかねる難儀もある。そのような時、心許す者がいれば、時に支え、時に支えられ、人は世を生くることが出来ると知る。想像する忍びと掛け離れていると想いかも知れぬが、これもまた粉うことなき忍びの姿なり。人の和こそ最も強く尊い術であると記す」。感謝。

2019/08/27

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