お願いおむらいす
お願いおむらいす / 感想・レビュー
モルク
「ぐるフェス」で繋がっている連作短編集。どの主人公も悩み、生きにくさ、挫折感を抱えている。そしてそれぞれがそれを乗り越えるために成長していく姿を描いている。漫画家の姉が末期ガンになり妹に告白する「キャロライナー•リーバー」と、認知症のうえに膵臓ガンになり余命短い母を[帰りたい場所]につれていく息子の話「フチモチの唄」がよかった。やっと向き合えた母、かの地で幼い頃自分を守ってくれた母に再び会えたところにじーんと来た。スッキリした読後感の1冊。
2020/08/14
のんき
みんないろいろあるけど不器用ながらも頑張ってました。だからわたしも頑張ろうって思える作品。父が娘に話すところがよかったです「長い人生、そりゃいろいろあるさ。じぶんにはどうしようもないことも多い。というより、やってくる出来ごとのほぼすべてがじぶんじゃどうにもならんものといっていい。そういうときは、無理に足掻くな。放っておけ。代わりに じぶんにできることをやりなさい。どんな些細なことでもいい。いまじぶんにできること、じぶんが動けば変わること。考える前に動くんだ」わたしも、今できることからやっていこうっと!
2019/11/09
うどん
ラストの章、泣いてしまいましたー。すごく良かったです!
2019/09/13
ゆみねこ
ぐるめフェスに集う人々を描いた連作短編集。悪人が出てこない、読み心地がほっこりする作品です。ハードな作品が続くとこういう本が嬉しいですね。
2019/07/30
おつぼねー
食の祭典・グルフェスを舞台の連作短編集。そこに集まった人の数だけ迷いや悩みがあるけど、美味しい物の前ではみな自然と笑顔になるし、一歩前に進む力になることを教えてくれる温かい読後感でした。
2019/10/15
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