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十の輪をくぐる

十の輪をくぐる

十の輪をくぐる

作家
辻堂ゆめ
出版社
小学館
発売日
2020-11-26
ISBN
9784093865982
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十の輪をくぐる / 感想・レビュー

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starbro

王様のブランチのBOOKコーナーで紹介されたので、読みました。辻堂 ゆめ、2作目です。単純なオリンピック・スポーツ小説かと思いきや、三世代東京五輪家族物語の感涙作・秀作でした。昨年読んでいたら2020年のBEST20だったのに、惜しかったです。体操の内村 航平の発言「『できない』じゃなくて『どうやったらできるか』をみんなで考えて、どうにかできるように」という観点、強い意志でTOKYO2020を今年是非開催いただきたい。 https://www.shogakukan.co.jp/books/09386598

2021/01/02

いつでも母さん

夫であり父であり息子である泰介の言動に、いや~な気持ちがドンドン膨らんで…私自身の来た道、留まってる今を重ね つつドキドキしながらページを捲った。認知症を患った泰介の母・万津子のこれまでの章が切なくて涙が溢れた。今ならDVやADHDのこともかなり理解されるようになってきたが、あの時代は身内にさえ疎まれるのだ、苦しかったろう辛かったろう。それでも母の愛は強くて貴い。気付いた泰介に頑張れと言いたい。出来た愛娘と妻が優しくて、オリンピックとバレーボールが繋ぐ3世代の夢を心地よく読了した。

2021/01/14

utinopoti27

これは、バレーボールが繋ぐ親子三世代の人間ドラマを、オリンピックの夢に乗せて綴る物語だ。半世紀以上前、九州の貧農の娘・万津子が辿った過酷な運命と、その息子・泰介が生き辛さに苦しむ現代を、交互に綴る構成となっている。万津子には、認知症を患う今となっても、けして息子には語らない秘密があった。やがて過去の真実に気付かされた泰介は・・。本作に込められた大いなる優しさ、無償の愛に触れた瞬間、この若い女性作家の持つ底知れぬ才能に思わず絶句してしまった。彼女は何者で、何故ここまで描けてしまうのか。まさに驚愕の一冊だ。

2021/04/06

ちょろこ

涙が込み上げた一冊。1964年と2020年、東京五輪を絡ませ認知症の母を介護する息子、家族の想いを紡ぐ物語。過去と現在を交互に描きながら明らかになる母の辿った道、秘密に涙が込み上げた。この時代の女性の決められたかのような人生、理解してもらえない苦しみ、誰も味方はいない孤独さを思うほどまた涙。魔法の言葉を胸にボールに込められた母の想い。個性はバネに、マイナスには何かをプラスする大切さ。母の愛情もその一つ。どれだけ息子の心にプラスされ未来へと結実したか…。長い愛のリレーを想像し最後は大きな涙が込み上げた。

2021/01/06

のぶ

辻堂さんの本は初めて読んだが、母、自分たち夫婦、高二の娘の三世代が見事に描写されていて、良くできた家族小説だった。舞台となるのは、2回目の東京オリンピックが開催される筈だった前年の2019年と、1958年から東京オリンピックが開催された1964年までの二つの時代が交互に綴られていく。現代の主人公である佐藤泰介は58歳。物語の中心となるのはバレーボールで、前回のオリンピックの東洋の魔女と、泰介の娘、萌子が高校でバレーに打ち込む姿がサスペンスタッチで進行する。他の人物の苦難も刻まれていて満足の一冊だった。

2021/01/24

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