KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

ヴァイタル・サイン

ヴァイタル・サイン

ヴァイタル・サイン

作家
南杏子
出版社
小学館
発売日
2021-08-18
ISBN
9784093866200
amazonで購入する

ヴァイタル・サイン / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

いつでも母さん

どんどん進むにつれて私が焦ってしまい、しんどさMaxで「辞めてもいいよ。」って思いつつページを捲った。看護師・堤素野子31歳。新人を育てながら精神的にも肉体的にも仕事に追い込まれる葛藤の日々。乳癌で実家で過ごす母の事。なかなか会う時間もままならない恋愛…どうしても素野子の視点で読むので医師や患者、その家族にふつふつと沸く怒りをどうしてくれよう(汗)慢性的な看護師不足にこれじゃなり手もいないよね。ズシリと重い読書だったが多分これは現実。一読をお勧めしたい。

2021/09/10

ウッディ

理不尽な要求をぶつけてくる患者と家族、思うようにいかない後輩指導、不規則な勤務で身体を休める余裕もなく、それでも一瞬の判断ミスが死に直結する、あまりにも過酷なナースの仕事に、読んでいて息苦しくなるような読書でした。母にあこがれ、ナースになった31歳の素野子は、真面目さが空回りし、負のスパイラルに陥り、毒を呟く見知らぬ看護師のSNSに心惹かれる自分に気づく。今は辛くても、誠実に人生と向き合っていれば、理解し助けてくれる人が現れる。さわやかなラストも印象的で、ナースに敬意を払いたいと思わせる一冊でした。

2022/03/28

ひさか

2021年8月小学館刊。書き下ろし。激務な看護師さんのお話。ところどころに挟まれる医療従事者ヒエラルキーや、看護師キャリアの話が興味深い。命がかかわる現場は厳しいとあらためて認識しました。

2021/12/02

モルク

終末期の患者が入院する病棟で働く看護師の素野子。完治して退院していく患者より看取りの方が多い現場で、その過酷なシフトの中患者やその家族との関係、上司や医師や同僚との関係に悩み、そして恋人とも…。素野子の苦しさが伝わりこちらまで息苦しく胸が締め付けられる。これじゃあコロナじゃなくても離職者が多いわけだ。そんな中懸命に働いてくれている看護師の方々には頭が下がる。もう感謝しかない。そして看護師界、医療界のヒエラルキーがリアルだった。

2023/01/21

kotetsupatapata

星★★★★☆ 現役の医師である著者が記した看護師目線のストーリー。 元となるのはやはり横浜市で起きた看護師による点滴中毒死事件でしょうね。 勿論実際には大げさな話だったり、そんな事例頻繁に起こる訳ないのでしょうが、内情を知らない一読者としては、余りにリアル過ぎて読んでいて胸が苦しくなり仕方ありませんでした。 どの仕事もですが、真面目過ぎる人は燃え尽きてしまう凡例が多いのでしょうか? 素野子も母親の介護や業務も他の人にもっと早くに頼れば違う未来が訪れたかもしれないですが、ラストで新たな一歩を踏み出せて何より

2021/11/28

感想・レビューをもっと見る