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前の家族

前の家族

前の家族

作家
青山七恵
出版社
小学館
発売日
2023-07-12
ISBN
9784093866934
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前の家族 / 感想・レビュー

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いつでも母さん

怖い怖い・・マイホームミステリーとあるが、ホラーですよねこれは。タイトルから想像したのとは違う気持ち悪さに最後まで読まされてしまった。37歳独身の主人公・藍が借金して家(中古マンション)を買う事から物語は始まるのだが・・藍にも共感できず、売った方の小林家も意味不明なのだ。私には理解出来ない人たちだった。その後はどうなったのだろう・・

2023/08/03

モルク

独身37才の主人公藍はローンを組みマイホームとなる築12年の中古マンションを手にいれた。そして前にそこに住んでいた一家が藍に近づいてくる。食事やお泊まりに誘い、ついに藍は半ば居候のような身に。その間にあの家族らは着々と…。ウワーこわっ。次第に取り込まれていく藍。いやー、食事、洗濯…無償でしてくれるそんな善人いないって。藍もぐずぐずせず早く家に帰れ、と藍にもいらつく。この後藍はこれを受け入れたのか、この先どうなったのかが気になる。

2023/08/29

まちゃ

一言でいえば、不条理ホラー。マンションの売り主の小林ファミリーに支配されていく猪瀬藍のことも、売ったマンションに執着する小林ファミリーのことも、まったく理解できず。終始モヤモヤ感が払拭できない物語でした。後半は三倍速モードで読了。

2023/09/18

itica

中古マンションを購入した藍は、前の持ち主だった小林一家と関わりを持つようになるが…。何となく予想は付いていたが、こんな身勝手な人がいるのかと憤慨する。まるでクモの巣に掛かった小さな虫がじわじわと絡め取られていくみたいだ。青山七恵さんはこう言ったざわめくストーリーを作るのが非常に上手い。上手いけれど、欲求不満みたいになっちゃう、どうしてくれる?って毎回思うんだよね。

2023/08/15

チーママ

とても怖い話だった。自立と老後の安心のためにローンを組み、中古マンションを買った小説家の独身女性が、ふとしたことから、前に住んでいた家族と親しくつき合うようになり、しだいに自分のアイデンティティを失っていく話。主人公の家族への不信感が、彼等の働きかけにより、少しずつ懐柔され、しまいには依存する気持ちに変わっていく過程が、切なくもあり、恐ろしくもあった。女性が本当にほしかったのは家だったのか?それを見抜いていた前の家族が、一枚上手だったのかもしれない。

2023/09/14

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