青山七恵

『文藝』創刊80周年フェア　人気作家による「書き下ろし掌編」掲載のフリーペーパーを配布

フリーペーパーイメージ

　河出書房新社が発行する文芸誌『文藝』の創刊80年を記念し、人気作家たちのスペシャルフェアが全国書店で開催されている。

　2014年5月からは、新刊『風』が発売になった青山七恵氏の掌編「微風」を掲載したフリーペーパー「青山七恵の世界」が配布された。それに続いて6月は「山崎ナオコーラの世界」を配布中。山崎ナオコーラ氏は河出文庫より『ニキの屈辱』の文庫版が刊行されたばかり。フリーペーパー掲載の掌編も気になるところだ。

　7月下旬からは、最新短編集『A』を刊行する中村文則氏、『狼少女たちの聖ルーシー寮』の翻訳を手がける松田青子氏のフリーペーパーを配布する予定となっている。

　同フェアは8月以降も継続して開催され、フリーペーパーは、スペシャルフェア開催書店でしか手に入らない作成数限定。書店で見かけたらぜひ手に取ってみてほしい。

　フェア詳細、開催書店などは河出書房新社公式サイトにて。

注目の新刊　『めぐり糸』　ダ・ヴィンチ2014年1月号

終戦の年に生まれ、花街で芸者の子として育った〈わたし〉は、置屋で暮らす哲治と出会う。それは不思議な運命の糸が織りなす長い物語の始まりだった。『ひとり日和』（芥川賞）、『かけら』（川端賞）で知られる実力派作家の新境地。愛を超える熱情に生きた女性を描いた長編。

注目の新刊　『快楽』　ダ・ヴィンチ2013年7月号

ヴェニスにやってきた2組の日本人夫婦。翡翠色の海に囲まれ、強烈な日差しが降り注ぐ街で、観光地をめぐりレストランで憩う4人だったが、旅の終盤に起こった小さなアクシデントが、それぞれの関係のきしみをあぶりだす。愛と孤独、官能と欲望が交錯する衝撃作！

注目の新刊　『花嫁』　ダ・ヴィンチ2012年5月号

眠れない時は、兄のベッドに潜り込む大学生・若松麻紀。突然婚約した長男・和俊。腕利きの和菓子職人である父の宏治郎。店を切り盛りし、子供2人を育てた母・さおり。仲良し4人家族の間では、真実や愛情も4通りだ。家族の姿について深く考えさせられる長編。

注目の新刊　『あかりの湖畔』　ダ・ヴィンチ2012年2月号

山の上にある「お休み処・風弓亭」。麓に勤める父の代わりに店を任されているのは、26歳の長女・灯子だ。2人の妹の成長を見守りながら、静かな生活を送っていた灯子はある日、東京から来た青年・辰生と出会う―。三姉妹それぞれの分岐点を描いた、瑞々しい物語。