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絶対音感 (小学館文庫 R さ- 20-1)

絶対音感 (小学館文庫 R さ- 20-1)

絶対音感 (小学館文庫 R さ- 20-1)

作家
最相葉月
出版社
小学館
発売日
2002-09-01
ISBN
9784094030662
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絶対音感 (小学館文庫 R さ- 20-1) / 感想・レビュー

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pio

題名を見て何も考えずブックオフで購入。小説ではない本は久しぶりに読みました。途中から数学的というか、科学的な話になり数字やカタカナが連発してきて嫌になりましたけど、物語風の小説っぽい部分は面白かったです。しかし「絶対音感」って、迫力満点インパクト抜群な言葉ですね。

2022/05/14

spoon

音楽家は、音の高さの僅かな違いに気づいたり 曲調それぞれに個性を感じたり 私には分からない世界を感じ取れるらしい。 すごいんですが、同時に、 最先端にいる人間にしか問題にならない 凡庸な私にとっては全くもって些細な差だなあとも思います。 「絶対音階」というラベルがあるから目立つだけで、 どんな分野でもあることで。 で、これを音楽の話でなくて、持つ者と持たざる者との軋轢・確執(?)の話として読むと これがまた面白いです。ってかこっちの読みが本命だと思います。

2014/06/14

いると

『絶対音感』音楽教育を幼い頃から徹底して教えられたわけでもない人間が持つ疑問の答えを探す本だ。著者は、音楽家や科学者に答えの手がかりを求めて尋ねるが、物事には二面性があるようにデータとしての言葉は出せても、では、それは何かという明確な答えは出せない。外輪を浮かび上がらせるデータが集まるほど、ただこういうモノがあるという曖昧な輪郭が浮かびあがるだけだ。だが、それで良いと思う。最後まで興味深く読めたのだから。

2012/05/25

うな坊

著者の集中力があったのは4章まで。それ以降は、賞の締め切りに間に合わせるために突貫工事で書いたと思われる。最後に書かれた五嶋みどりの話もここに載せる理由がわからない。この問題の核心のそばまで行きながらそれに気づかず、通り過ぎていく記述が多く、この手の文章を書くには著者の限界が見える。この問題に取り組む際に、「あなたは何もわかっていない」との返事をもらったことが後書きに書かれているが、結局、何もわからないまま、核心の周辺をウロウロしたような本である。

2010/12/21

とみしん tomisin555

1998年に新刊、そして文庫化が2002年。タイトルに引かれて当時買ったものの、何度か最初の方で挫折していた。そして今回久々に読む気になってようやく読了。テーマはずっと気になっていた。絶対音感てどういうものなのか。救急車のサイレンとか街にあふれてる音が全部ドレミで聴こえて、先天的に有する人のいる資質、と思っていたが、どうやら現在では小さい頃から訓練すれば後天的に得ることができると考えられており、日本はその教育がすすんでると。ここまで理解できた。最終盤は五島家の噺に置き換わっていきなかなかスリリングだった。

2021/09/27

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