旅ドロップ (小学館文庫 え 4-6)
旅ドロップ (小学館文庫 え 4-6) / 感想・レビュー
シナモン
バターパンを買うために九州まで出かけていく、インターネットラジオで自宅に居ながら世界の空気を感じる、素敵だなぁ。ドロップのようにキラキラした旅に纏わるエッセイ集。江國香織さん、今まであまり接してこなかったけど、身近に感じることができて楽しめました。
2023/01/29
penguin-blue
江國さんが綴る文章は色合いがやわらかく、きれいで小さな日常の出来事や、男女のいさかいでさえも彼女が描くとファンタジーになる。小説ではその一見明るい光景の中に小さな引っ掛かりや、棘や、心がすっと冷えるような何かがひそんでいて、それが心に残るのだけれど。今回のエッセイにも彼女の世界が広がっていて楽しく読んだが、今の私には響かないのか何だか何も残らなかった。でも、それで正解なのかもしれない。心が疲れたりすさんでいる時のささやかな気分転換、ドロップが欲しくなるのはそういう時だし、その甘味に救われることもあるから。
2022/11/03
ダージリン
江國香織さんのエッセイは見かけると(文庫本なら)つい買ってしまう。短いのに一編一編に独特な空気感が圧縮されていて、読むとその空気がパッと広がるのが好きです〜。
2022/10/22
pirokichi
旅に纏わる詩3篇とドロップみたいにいろんな味わいがあるエッセイ36篇+番外篇。つばめのこととか日帰り旅行と日帰り出張の違いとか、お母さんとの旅のこととか、スドクのこととか…何とも言えない可笑しみがあってクスクスしてしまう。そういえばコロナ禍になって全く旅をしていないなあ。何だか億劫になってしまったなあ。私も地理に疎いので、ほうとか、あらまあとか、日々驚きの連続で旅にでたくなるという絵本「MAPS」を買おうかな。
2022/10/09
アキ・ラメーテ@家捨亭半為飯
不満なところ:少な過ぎる。もっと江國さんの旅エッセイを読みたい。『最初に行く店のこと』は短編小説のようだったし、インターネットラジオについて書いた『はみだす空気』も良かった。『コーヒータイム』に出て来るインドネシアのコーヒージョイを食べてみたい。
2023/02/13
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