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健康で文化的な最低限度の生活 (10) (ビッグコミックス)

健康で文化的な最低限度の生活 (10) (ビッグコミックス)

健康で文化的な最低限度の生活 (10) (ビッグコミックス)

作家
柏木ハルコ
出版社
小学館
発売日
2021-03-30
ISBN
9784098608713
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健康で文化的な最低限度の生活 (10) (ビッグコミックス) / 感想・レビュー

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hiro

第9集からつづく貧困ビジネス編。いままでの不正受給、扶養照会、アルコール依存症、子どもの貧困編などと比較して、この貧困ビジネス編に登場する“悪党たち”に対して読者としても怒りを感じるが、それをマスクをして怒っている京極係長の表紙があらわしている。最近は小説や漫画でもコロナ禍の現状を描いた作品が多くなったが、ただでさえケースワーカーという仕事はコロナ禍によって大きな影響を受けるのに、義経たち東部福祉事務所のメンバーは、どのように石橋たちに立ち向かっていくのだろうか。秋頃発売予定の第11集を待つことにしよう。

2021/05/03

読特

貧困ビジネス編二巻目。このテーマを取り上げようと思った時、著者の頭にコロナ禍が起きることは想定してなかったろう。図らずも、パンデミックにというもう一つの重いテーマも追いかけることになる。そのせいかはわからないが、本巻でも完結しない。ただ、そのからくりは少しずつひも解かれていく。受給者の危険を察知しても役所ができることは少ない。犯罪の管轄は警察。警察も被害届がなければ動けない。悪というものは法の隙間をかいくぐり蔓延るものである。立ち向かうには一人ひとりの正義感しかないことはコミックの世界のことに留まらない。

2023/05/28

ネギっ子gen

ドラマ化はしたものの、題材が“生活保護” で題名が堅っ苦しい感じのコレじゃ、早々に連載打ち切りと思っていたら、今回が10巻目で、紙+電子で累計100万部突破。さらに、この「貧困ビジネス編」も評判イイって、嬉しいですね。入庁3年目となる生活保護ケースワーカー・えみる。“住まいの貧困”で行き場を失った人々を食い物にする石橋(とそのバック)との対決がヒートアップしていく中、えみるたちはどう立ち向かうのか! 先行きが見えないコロナ禍の影響で今後、必然的に増加していくであろう“生活保護”の生々しい実態が描かれる。⇒

2021/04/28

だまし売りNo

貧困ビジネス編の続き。貧困ビジネスはコロナ対策の給付金も不正受給を企む。現実世界がコロナ禍になっているから漫画でもコロナ禍を描くというだけでなく、コロナ対策の給付金の不正受給も描くところが優れている。 貧困ビジネスは同情の余地のない。貧困ビジネスは破滅して廃業することが読者のカタルシスになる。気になるところとして、貧困ビジネスの実行者も構造的な犠牲者的な展開になりそうなところがある。それはありきたりな筋書きであり、面白味がない。

2022/02/24

shikada

生活保護の現場を描く作品、前巻に続いて貧困ビジネスと、コロナ禍への突入を描く。コロナがすべての元凶というよりは、もともと苦しい生活をしていた方がたくさんいて、コロナが最後のひと押しになったという印象。読んでると、決して怠惰が原因ではなくて、やむを得ない事故とか病気とか災害のせいで経済的に追い詰められる人がたくさんいる。不正受給の問題はもちろん承知してるけど、大部分のまっとうな人の受け皿として機能していてほしい。(それが出来ないなら、何のための国家なんだという気もする)

2022/02/12

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