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こころのナース夜野さん (6) (ビッグコミックス)

こころのナース夜野さん (6) (ビッグコミックス)

こころのナース夜野さん (6) (ビッグコミックス)

作家
水谷緑
出版社
小学館
発売日
2022-11-10
ISBN
9784098614592
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「こころのナース夜野さん (6) (ビッグコミックス)」のおすすめレビュー

精神科の医療者は患者に依存することがある? 医療者と患者の理解を深め、“メンクリ”の正しい知識が学べる漫画

『こころのナース夜野さん』(水谷緑/小学館)

 最近、SNSのトレンドワードでよく「メンクリ」を目にする。「メンクリ」とはメンタルクリニック、すなわち精神科病院を指すのだが、クリックすると精神疾患で悩んでいる人の投稿だけではなく、誤った知識でメンタルクリニックについて述べている内容もあった。

 私も精神疾患を患ったことがあり、今も睡眠障害などに悩まされていてメンタルクリニックに通っているため、素人の中では、比較的精神疾患に関する知識はあるのかもしれない。ただ、医療者や専門家ではないので、メンタルクリニックに通い、医師が学会などで得た知識を教えてくれたり、日本で認可されている薬の資料を広げたりしている姿を目にするうちに、根拠のない情報を信じることの恐ろしさについて考えるようになった。だからこそ、エビデンスの明記されていないSNSの投稿を見ると少し暗い気持ちになる。

 取材と調査を重ねたうえで、わかりやすく精神疾患について知りたい。そう思っている人におすすめしたいのが、2022年11月に最終巻となる6巻が発売された『こころのナース夜野さん』(水谷緑/小学館…

2023/9/14

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こころのナース夜野さん (6) (ビッグコミックス) / 感想・レビュー

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yumiha

しまった。一気に全6巻読んでしまって、今日やろうと思っていた家事サボっちまったわい💦でも、読んでよかった。こんなダメな自分でも「まっエエかぁ」と許せる気にさせてくれるマンガだった。誰でも心の奥底に淋しさや不安(後悔や罪悪感も含めて)を持っていて、それに折り合いをつけられなくなると、心の病気(依存症も含めて)に陥るのだと思った。ズボラでエエ加減なタイプだったから、私は発症しなかったのかもしれない。特に本書(最終巻)は、殺人の加害者と被害者の置かれた状況に切り込んでいて、考えさせられた。

2023/11/27

ささのは

精神科のナースが色々な患者さんに接して試行錯誤し奮闘する漫画の完結編。とても丁寧かつ深い作品で、心に興味がある方なら何かしら響くのでは。各方面に取材されてる事もあり、エピソードや心の動きがとてもリアル。患者も家族もナースも医者も、みんな揺れ動きながら一生懸命生きていることが伝わってくる。そんな彼らを通じて読者の私も肩の力が抜けて、自分の本音に素直になっていける。精神疾患で無罪になった人には手厚いのに被害者には何もケアがないという話にも考えさせられた。終わるのは残念だがこの作者の次回作も楽しみ。

2022/11/23

モルテン

精神科ナースの夜野さんを主人公にした漫画も今巻で最終巻。最後に医療観察の対象者2人が登場する。これまで、どんな患者にも「精神科の医療者として」接していたナースたちが、医療観察対象者になると患者であると同時に「犯罪者である」という意識が出てきてうまく接することができないというシーンを読んで、私は意外に思った。犯罪者というレッテルはここまで大きいものなのか。私からすると精神病者というレッテルのほうが身構えてしまうものなのに。それともこれは「慣れ」の問題なのだろうか。偏見は「慣れない」ところから来るのだろうか。

2022/11/26

tow

最終巻でした。面白かったな。仕事の仕方(同じ職種域なので)や考え方が見たくて読み始めたんだけど、途中から早く新刊でないかなって思うようになってた。夜野さんが後ろ向きの性格だったのに仕事を通して明るくなり、意見も行動も大胆(笑)になって失敗しながらもちゃんと自分の足で歩き出すラストに笑顔を贈りたくなる一冊、シリーズ。

2022/11/12

さめ

精神科ナース夜野さんの物語、最終巻。もっと長く続く物語かと思っていたので意外でしたが、きっちり終わらせてくれていて安心しました。医師も看護師も同じ人間ということに気付かされます。患者さんが〇〇だったら…自分がその方を看る立場だったらどう思うのだろう。恐怖、が先かもしれないなと思いながら。

2023/10/30

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