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私の墨東綺譚 (新潮文庫)

私の墨東綺譚 (新潮文庫)

私の墨東綺譚 (新潮文庫)

作家
安岡章太郎
出版社
新潮社
発売日
0000-00-00
ISBN
9784101130101
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私の墨東綺譚 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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テディ

戦時中の劣悪な環境の中。結核の治療の為に入院した病院で偶然手にした「濹東綺譚」。本書は、分かりやすく言うと作者が大切にしているこの作品を自身の視点で徒然なるままに述べている。しかし、単なる感想文や随筆に止まっていない。永井荷風のキャラクター、関係者との付き合い、他作品との比較、当時の世の中に影響を与えた大きな事件が上手く散りばめられており荷風が撮影した当時のモノクロ写真、俳句、木村荘八の挿絵までが掲載され美しい随筆に仕上がっている。濹東綺譚を読むには当時の世相や時代背景を知りながら読む事が肝要と認識した。

2017/04/18

いのふみ

ほんとうに何気なく手に取ったが、日中戦争などの作品が書かれた時代背景、吉原などの遊郭の盛衰、荷風と関係のあった女たち、荷風の創作上の興味の移り変わりなど、わかりやすい解説がなされてあり、意外にイケる。著者の簡勁な筆が作品解説に奥行きを与えている、という解説の言葉に納得、納得(とくに「簡勁」ってことば)。でも「傷病兵として帰還した著者を慰めた」内容がもっと欲しかったような。

2017/12/12

さえきかずひこ

荷風の『墨東綺譚』の主題はその作品内の季節の移り変わりの儚さと情緒にあるとして、著者本人の『墨東綺譚』に触れた思い出を交えつつ語られる随筆にして名書評である。毎日新聞社提供の写真と荷風本人が撮影した街の風景が適宜添えられる構成も楽しい。

2010/02/11

たんぽぽ

図書館本。安井章太郎自身の荷風の本にまつわる思い出と共に、当時の世相や時代背景を振り返りながら、濹東綺譚の世界に触れている。とても読みやすい文章で、一気に読めた。荷風自身が撮影した玉ノ井の写真などは、何気に貴重なものなのでは。

2019/08/09

JunKawa

永井荷風本人撮影の写真や、ついに書かれなかった吉原などのエピソードも面白いが、終戦後の大阪の病院で荷風本に再び出会う話や、銀座の道ばたの古本屋で荷風本を手にする場面が好きだ。「墨東綺譚」が如何に当時の人々の心を慰藉したかがよくわかる。

2015/10/07

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