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新史 太閤記(上) (新潮文庫)

新史 太閤記(上) (新潮文庫)

新史 太閤記(上) (新潮文庫)

作家
司馬遼太郎
出版社
新潮社
発売日
1973-05-29
ISBN
9784101152103
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新史 太閤記(上) (新潮文庫) / 感想・レビュー

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とん大西

司馬作品を読むといつも思う文章の故郷みたいな座り心地の良さ。豊臣秀吉の立身出世物語、やはり面白かったです。日本史上の巨星にして異例の出頭人。流浪し今日の糧にも事欠いた少年時代。当時、彼が天下人となるなど誰が予想しえただろうか。織田軍団のエリートにまで上り詰める上巻には若き日の秀吉の魅力が十分につまっていました。冷徹かと思えば人情に熱く。強心臓かと思えば繊細で。演技か本心か信長の心さえも鷲掴み。稀代の人たらしが己れの信じる道を突き進む様は痛快爽快です。(少年の時の夢が素朴で良い。友に存分振る舞いたいなんて)

2019/02/09

優希

久々に司馬さんの長編を手にしました。秀吉を一貫して「猿」と称しているのが特徴なのかと思います。天性の人たらしの才能と見事な演出力で信長に召し抱えられてからのスピーディーな展開にのめり込みました。信長との掛け合いが見事で、出世街道を着実に歩んでいるという印象を受けます。名武将を鮮やかに手玉にとるからこそ順調に成り上がることができたのですね。着々と力をつける秀吉。さて、天下取りはいかにして成し遂げられるのか。下巻も読みます。

2017/01/20

むーちゃん

官兵衛救出で終了。 感想は下巻にて。

2020/06/21

カブトムシ

「新史 太閤記」の秀吉は、あまりにも働き者であるため、多くの朋輩に嫌われ憎まれる。しかしこの男にはなんとも可愛気があるので、いつのまにか誰からも許される結果になってしまう。人の世は単なる能力だけが評価される競技場ではないのである。しかしこの大切な可愛気という奇妙な雰囲気は、努力して身につけることができるものであろうか。おそらくそうは問屋がおろさぬであろう。そこで司馬遼太郎は作品の随所に、努力目標となるような、人に好かれ認められる美徳を描いている。(谷沢永一「司馬遼太郎」p24)私はこれは何とか読みました。

金吾

○秀吉が成り上がっていくのを生き生きと書いています。有名な人なので目新しい話はないですが、信長との掛け合いとか躍動感が伝わりわくわくします。当初に秀吉の陰な部分も書いているので晩年につなげるのかなと勝手に思っています。

2020/03/24

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