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かくれさと苦界行 (新潮文庫)

かくれさと苦界行 (新潮文庫)

かくれさと苦界行 (新潮文庫)

作家
隆慶一郎
出版社
新潮社
発売日
1990-09-27
ISBN
9784101174136
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かくれさと苦界行 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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いつでも母さん

『吉原御免状』の続編。やっぱり読み応えがあるなぁ隆さん。剣も色もゾクゾク・わくわくさせてくれる。巧い。これでもかってくらい老中・酒井の愚行思惑にはイラつくも、生きる死人・又右衛門や義仙との闘いが哀しいくらいに輝くのはなんともな徒花か。そして惜しいかな幻斎・・(一番好きなキャラだった)お小夜の死が誠一郎の青春の終わりとするのは、どうにも遣り切れない。そう!私はおしゃぶが好きだから(笑)人の親となった誠さんが惣名主としてこれからどう生きるのか・・もっともっと読みたかった。

2018/09/28

i-miya

2014.01.12(01/04)(つづき)隆慶一郎著。 01/11 (p132) (小太夫のこと) ここのおやじさまにいろいろとしこまれ、半月で店にだされました。 亡八はそんなこと、しない、と誠一郎。 ここでは違うの、間でもちょいちょい、ご用をつとめるの。 誠一郎は驚いた。 ここでは使い捨ての道具だ。 女で商売しているくせに、女を人と認めない没義道(もぎどう)。 だが、この次にしよう。 

2014/01/12

i-miya

2014.02.23(02/04)(つづき)隆慶一郎著。 02/23 (P138) やっと来たか、義仙、奇体にも喜びを感じた・・・。 三間槍、六個の黒装束。 土砂降りの中、目を閉じたまま、観相の法だ。 海は苦手だ。 義仙、習練したのは、小太刀の術。 古来戦場で槍先を止める刀はない。 不動心。 動け、離れろ、と義仙の檄がとぶ。 持槍四人、斬られる。 「無刀取り」なわけはない、双腕ではない。 突然夥しい足音が聞こえた。 首代たちだ。 義仙、乗せた小舟。 

2014/02/23

i-miya

2013.04.12(つづき)隆慶一郎著。 2013.04.10 ◎形代(かたしろ) それから5年。 「お館さま」はこの間、義仙を立ち直らせるために力を尽くしていたはずである。 剣理を極めるお館さま、どのように教えられたか。 小太刀だな。 2013.04.11 鐘巻流を起こした鐘巻自斎は小太刀をもってあらゆる武器に立ち向かい、ついに敗れなかった。 誠一郎の血は、ふつふつと滾(たぎ)る。 万治二年(1659)、新吉原、全焼事件の他、無事でありすぎた5年。 

2013/04/12

i-miya

2013.12.04(12/04)(つづき)隆慶一郎著。 12/03 (p128) 幻斎は執拗だ。 二年なのよ、あたしも、小太夫さんも。 誠一郎に体をもたげる小太夫。 切見世(きりみせ)の女。 むきつけな言葉。 こんな目にはあったことがないっていわせてあげるわ。 この女は遊里では長く生きていけましい。 ごめんなさい。 いいよ、お前さん、まともすぎるんだ。 おっ母さん、金貸しに騙されたの。 

2013/12/04

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