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掲載禁止 撮影現場 (新潮文庫 な 96-4)

掲載禁止 撮影現場 (新潮文庫 な 96-4)

掲載禁止 撮影現場 (新潮文庫 な 96-4)

作家
長江俊和
出版社
新潮社
発売日
2023-10-30
ISBN
9784101207445
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掲載禁止 撮影現場 (新潮文庫 な 96-4) / 感想・レビュー

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イアン

★★★★★★★★☆☆長江俊和の代名詞でもある禁止シリーズ第8弾。売れない俳優の飯島は、鬼才・アザマが監督する映画に出演する機会を得る。妥協を一切許さない撮影現場で飯島が見た物は、本物としか思えない死体だった…(「表題作」)。怖いのに読む手が止まらない狂気に満ちた8編の短編集で、いずれも戦慄の結末が用意されており中毒性は高い。人名を並べるのはあまりスマートではないものの、意味が分かると怖い「ルレの風に吹かれて」に最も長江イズムを感じる。気付いていない仕掛けもありそうなので、考察サイトが充実したら再読したい。

2023/11/23

モルク

ゾワリとするもの、そしてどんでん返しとなる8話の短編集。中でも失踪した友人を追ってたどり着いた国、そこは双子だらけの幸せの国。愛し合う二人は神の許しを受け永遠にひとつになる「ルレの風に吹かれて」が好き。永遠にひとつってそういうこと?ウゲッ…「カガヤワタルの恋人」も二転三転し先が読めないおもしろさ。そして真梨幸子さんのあとがき。なんと真梨さんの小説デビューに大きな影響を与えたのは長江氏の放送禁止シリーズだったとは。大きな衝撃。あなたのおかげで真梨作品と出会えたのですね。ありがとう、長江さん。

2024/02/16

ma-bo

長江さんの禁止シリーズ。今作は8編の短編集。読み終えた後にそうだったのかと推理出来るものから、読み手に考えさせる結末もあり。どんでん返しというよりは人間の奥底を揺さぶる哲学的な部分の恐怖かな。陳腐な表現になってしまうかもしれないけど。世にも奇妙な物語の上質なシナリオ原稿の様。次は出版禁止みたいな長編が希望。

2024/02/05

HANA

禁止シリーズ最新作。著者と言えばどんでん返し、こちらもそれを警戒しながら読むので、いかにもどんでん返しという作品から受ける衝撃はそれほどでも無かった。ただそれ以外の作品、あるトリックをメインにしているのは素晴らしい。白眉は何と言っても「ルレの風に吹かれて」。ラストで真相に思い至りもう一度読み返してみたのだけど、主人公の取る二つの行動に何の矛盾もないのよね。これ大傑作だと思う。「カガヤワタルの恋人」もラストで読者の思い込みがまんまと作者に利用されていた事が判明するし…。この二作だけでも本書を買う価値あり。

2023/12/20

ケイト

時間をおいて少しずつ読んだので、結末がうろ覚えだったり忘れたりしている。でも不気味で怖かった。その中でも好きなのは3話。『ルレの風に吹かれて』ひとつになるって、これが愛なのか・・・思わずゲボ!!『閉塞感が漂う世界で起きた』世の中そんなに甘くない!『カガヤワタルの恋人』どんだけモテるんだろうこの男。勝ち残った女の正体は?あ〜騙された。今回ネタバレサイト見なくても良かった。

2024/02/01

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