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出版禁止 ろろるの村滞在記 (新潮文庫 な 96-5)

出版禁止 ろろるの村滞在記 (新潮文庫 な 96-5)

出版禁止 ろろるの村滞在記 (新潮文庫 な 96-5)

作家
長江俊和
出版社
新潮社
発売日
2024-02-28
ISBN
9784101207452
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出版禁止 ろろるの村滞在記 (新潮文庫 な 96-5) / 感想・レビュー

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イアン

★★★★★★★★☆☆『出版禁止いやしの村滞在記』の改題作。奈良の山奥に位置し、信じる人に裏切られた人々が集う通称「すくいの村」。しかしそこには、殺人を示唆するおぞましい噂があった…。善良そうに見える住人らは禁忌を犯したカルト集団なのか。潜入取材を試みたルポライターの手記を取り込む形で構成されるが、そこは長江作品らしく一筋縄では終わらない。意味が分かった瞬間の戦慄は『出版禁止』には及ばないが、閉鎖的な村特有の怖さがある。本編では真相を詳述せず、全てを読書系ブロガーの考察サイトに丸投げする長江スタイルは健在。

2024/04/12

HANA

相変わらず構成が上手いなあ。奈良山中で暮らす共同体を取材するルポライター。一見穏やかな村なのだが徐々にライターの真意と村に隠された秘密が明らかになってきて…。という粗筋から横溝テイストな話を連想させますが、そこは流石の著者、一癖も二癖もある造りになっています。読んでいる間どこか違和感を感じるもそれがどういうわけなのかはっきりせず、読み終えてようやく腑に落ちるシステム。最初にある誌の意味はすぐに分かったが、まさかそこに落ち着くとは…。あと「ろろる」の意味は結局わからず、謎解きサイト見てようやくわかりました。

2024/03/18

kazitu

どんでん返し。二度読み必至。呪術は、怖い。 帯に本書を読んで「呪われた」としても、一切の責任を負いかねます(著書)と書いてあった。 まだ、私は呪われてないはず。😁

2024/04/18

Shoji

ラストの2、3ページの展開に思わず「えっ」と驚きの声が出た。伏線を拾ってやろうと丁寧に読んだつもりだったが、想像もつかない結末。びっくりしました。万人受けはしないと思いますが、私には面白かったですよ。

2024/03/20

空のかなた

書籍、ならではの構成のトリックが仕掛けられていて、読後にヤラレタ感。それ以外に書き手は一体誰だったのか、呪いとは実在するのか、惨殺の未解決事件が呪禁に繋がるのか等、混乱したまま読み終えてしまったので、直ぐに再読。そうしなければ、気持ちが収まらないようなざわざわとしたミステリー。怖い場面は少なく、理解できないものに対峙させられているような感触のまま最後まで一気に読まされてしまった。藤村朔というキーになる女性の人生をもう少し書いて貰えればスッキリ理解できるのに、書きすぎないところが著者の意図かもと思う。

2024/04/09

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