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風に桜の舞う道で (新潮文庫 た 83-2)

風に桜の舞う道で (新潮文庫 た 83-2)

風に桜の舞う道で (新潮文庫 た 83-2)

作家
竹内真
出版社
新潮社
発売日
2007-09-28
ISBN
9784101298528
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風に桜の舞う道で (新潮文庫 た 83-2) / 感想・レビュー

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私は浪人していない。のに、ここまで感情移入できるのは、大学受験勉強をしている同士、作者が描く彼らの感覚がひしひしとリアルに感じられるからだ。また多くの登場人物のあだ名が出てくるにも関わらず、読み進めながら自然と覚えてしまうのは、作者の筆力の高さを証明している。できれば高校生活の多くを受験勉強に捧げた大卒の読者に手に取ってもらいたい、そんな作品だ。春を待つ真冬に読むのはオススメ!リョウタが今、ウクライナ情勢で「浪人」していたら、現代世界情勢をどんな風にをつぶやいただろうか。初版2001年。

2022/12/30

ぶんこ

予備校生時代は暗く、引きこもりになりがちなようですが、この10人にとっては、掛け替えのない青春時代になってました。 仲間と勉学に励む。 目標に向かって支え合う姿が、羨ましいくらいでした。 吉村君が脱走した時や、ゴロー君がカツアゲにあった時の仲間の気持ちにグッときました。 徳さんが素晴らしい。 また、それに甘えず、借金を肉体労働してまでも、すぐに返そうと思う小泉君も素晴らしい。 リュータさんの男気がカッコいい!

2014/10/16

エンリケ

浪人生達の群像劇というものは初めて読んだ。予想と違い、何とも明るい浪人生達。同じ寮で苦楽を共にし、時に励まし合い、時にばか騒ぎを演じ、その絆はとても強固となる。昔の蛮カラ学生の様な佇まいの登場人物達がとても魅力的だ。お話はそんな浪人時代と10年後を往き来する。仲間が一人死亡したという噂。それがきっかけで主人公が嘗ての寮生達を尋ねて廻る。10年も経つと人生色々。でもみんなしっかり地に足を付けて生きている。何とも頼もしい奴ら。そして終盤、噂の真相は明らかに。彼らの熱い友情を羨ましく思いながら読了

2017/12/09

はるき

予備校がこんなに楽しくて良いのかしら。まだ大人じゃない、でももう子供とも言えない。モラトリアムとも違う、最後の青春期。男の子の友情って良いな。

2016/11/22

青葉麒麟

過去と現在の話が上手く噛み合っているので、とても読み易かった。浪人生の青春はごちゃごちゃしているけれど、決して暗くないのが不思議。東大をずっと最高学府だと思っていたので、違うと判った途端ちょっぴり東大を身近に感じられた。大学に入るのも勿論大事だけれど、入った後に何を目指すのかがもっと大事って事を今の大学生に判って貰いたい。

2013/09/25

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