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謎の毒親 (新潮文庫)

謎の毒親 (新潮文庫)

謎の毒親 (新潮文庫)

作家
姫野カオルコ
出版社
新潮社
発売日
2018-10-27
ISBN
9784101321257
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「謎の毒親 (新潮文庫)」のおすすめレビュー

ブス扱いする母親、突然怒鳴ってくる父親――いちばん恐ろしい場所は「我が家」だった『謎の毒親』

『謎の毒親』(姫野カオルコ/新潮社)

 親というのは、良い親であろうが、悪い親であろうが、生きていようが死んでいようが、子供にとって乗り越えなければならない永遠の課題だ。どんなに自由に生きようとしても、人は親の存在に振り回され続けなければならない。近年では、「毒親」という言葉をよく聞くようになった。親と接する中で当たり前として培われてきた常識に対して、大人になってから感じる違和感。虐待はされていなくとも、周囲から良い親だと思われていたとしても、子供を蝕んでいく毒になる親は、世の中に溢れかえっている。

 姫野カオルコ氏著『謎の毒親』(新潮社)は、親という課題を抱えるすべての人に読んでほしい相談小説。この本に書かれているものは、著者自身の実体験に基づいているというのだから驚きだ。著者自身とまったく同じ体験をした子供時代を過ごした人はまずいないに違いない。だが、著者のように、よくわからない親の言動に振り回されながら生きてきた人はきっと少なくはない。

 舞台は、関西のとある街。母の一周忌があった週末、光世は数十年ぶりに、大学時代に通っていた文容堂書店を訪れた…

2019/1/2

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謎の毒親 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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hit4papa

著者の実体験を相談形式でつづった相談小説(!)です。大人になった主人公が、毒親っぷりに翻弄された子供の頃からを振り返り、そのワケを第三者に相談するという体裁になっています。虐待とは違いますが、奇矯ともいうべき行動は、主人公の人格形成に影響を与えてしまいます。端的にいうと思い込みの極度に激しい両親で、結果として現れる振る舞いは謎にみちています。相談者らのコメントは一応の納得感を持っていて、主人公とともに理解が進むという小説として面白い試みです。他者には理解できないエキセントリックな人って意外に多いのかもね。

2019/03/22

ミーママ

図書館の本📙 初めての作家さん! 内容が気が重い感じでなかなか進まなかった‼️ 本当にこんな理不尽な話があるのかな? 今度は別な作品読みます‼️ 2019-88

2019/12/09

波多野七月

これほどまでに、おぞましい〈家族〉の物語を初めて読んだ。家族という呪縛に囚われた全ての読者を一気に過去へと引き戻し、そして震撼させるだろう。この物語を「気持ち悪い」と切り捨てられるなら、きっとその方がいい。グロテスクな現実をようやっと誰かに預けられた瞬間、まるで「嘘」を口にしているかのように眉をひそめられた辛さを、私もまた知っている。地獄のような日々を生き抜いた、すべての生還者に捧げる究極の私小説。

2018/10/30

NAOAMI

実際、著者の体験を元に、新潮社の編集やら社員らが言葉にしたことを小説として再構成したという。それにしても、この著者が受けた両親からの仕打ちが事実だとしたら、ものすごく気色悪いし、嫌悪感がたまりにたまっていく。あらゆる本の中で虐待やDV、放置、様々な毒親を読んできたが、都度そういった行動の裏に親自身の葛藤があったり、人生の悪循環や負の連鎖があった。しかし今作の親はやはり謎だ。謎そのものが相談の元になり小説が成立するのだが、キレイさっぱりネグレクトしてた方がサッパリする。何だかイヤな人生をモロ見せつけられた。

2018/12/08

gen

巻末に<本書の「投稿」はすべて事実に基づいています>と記すように<子どものころから、ずっとどなたかに解いてほしい謎>を抱えた作者が、どうしても書きたかった小説なのでしょう。<「毒親」という「ひとこと」にはずっと抵抗がありましたし、今でもあるのですが、けれど、このひとことを得たことで、そうかそうだったのかと返してもらうのと同じ効力があるのなら、さびしい子どもたちの、悪いのは自分だとひたすら自責し涙を禁じた心の鍵穴にやっと入れる鍵になって欲しい。/私はこの「ひとこと」を父と母に対して使います。さびしい毒親と>

2020/01/20

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