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子どもの隣り (新潮文庫 は 8-7)

子どもの隣り (新潮文庫 は 8-7)

子どもの隣り (新潮文庫 は 8-7)

作家
灰谷健次郎
出版社
新潮社
発売日
1988-07-01
ISBN
9784101331072
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子どもの隣り (新潮文庫 は 8-7) / 感想・レビュー

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Yu。

著者が描く“子供”って、等身大の子供達の心情がそのまま伝わってくるよね。。母親を困らす事で不安を紛らわせるという四度目の心臓の手術を控えた少女が、指定難病患者のおじさんとの出会いにより、どんな立場になっても前を向いて歩いていく気持ちの大切さを思い知る「燕の駅」。ワケありの少年とのひょんな出会いが、男の心を縛り続けてきた重い鎖を解いてくれる「日曜日の反逆」の二編は特に好きだな。

2019/11/21

nobody

つきあってやらねばならぬような読書はしたくない。『兎の眼』の巨影は遙か。名作は各作家一本に絞り、あとは好きな作家の列作という読み方をすべきなのか。迷い、試しているようだと評せば前向きだが、悪くとるならやっつけ仕事か。後作に進むにつれ粗が立つ。「日曜日の反逆」は求めている設定ではあるが決め手となる文集の描写が婉曲で竜頭蛇尾。自殺した息子の造型も深めきれない。「友」では悪役横山先生の一人の女としての憎めない面を見せながらそれきり。「子どもの隣り」はやはり四歳という設定の制限がきつく、いくらなんでもという結び。

2019/03/22

かな

灰谷健次郎さんの子どもを見つめる優しい眼差しに自分も包まれているような気分になった。『友』と『子どもの隣り』が特に好き。小さい頃、お年寄りが「死」について平然と話すのを聞いて、どうしてそんなに淡々としていられるのか不安な気持ちになったことを思い出した。

2018/03/31

うすしお

となり。

2022/12/19

しそゆかりうめこ

燕の駅、日曜日の反逆、友、子どもの隣『現代の子ども達がもつ孤独と不安をしなやかに映し出した4つの宝石のような物語』緊急事態宣言で図書館が休みと言ったら心配して?母が送ってくれた中の1冊。「10.9.26」とメモがあり回顧する。あの頃読んでたのか。門限を守らない娘に腹を立てながらも心配で眠れない。どんな気持ちで読んでたのかな。あんな怒ってたけどこんないい本を読んだら優しい気持ちにならないはずはないから、この本のおかげであれくらいに済んだとも言える。

2020/11/12

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