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夏の水の半魚人 (新潮文庫)

夏の水の半魚人 (新潮文庫)

夏の水の半魚人 (新潮文庫)

作家
前田司郎
出版社
新潮社
発売日
2013-05-27
ISBN
9784101336329
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夏の水の半魚人 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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ヴェネツィア

前田司郎は初読。プロの作家にしては拙劣ともいってもいいような文体だ。ご本人もそのことを重々自覚していると思われる。そこで選ばれたのが、小学校5年生の男の子を語り手に選ぶという方法だったのだろう。そして、それはここではかなりの程度に成功している。品川区の一角に終始する行動半径の狭さは、まさに小学生の世界だ。私たちは、一昔前の小学生の「リアル」を追体験することになる。エンディングはことさらに印象的だが、何も解決しないことに不満な読者もいるかもしれない。しかし、それこそがこの作品を小説として成立させているのだ。

2015/03/31

新地学@児童書病発動中

消費税が3%だった頃の小学生のリアルな感情を描いた小説。三島由紀賞受賞作。あまり期待しないで読み始めたのだが、非常に気に入った。この小説の一番の特長は子供の視点で物語が進行していくところだ。友達づきあい、学校生活、女の子に対するほのかな憧れなどが、主人公の小学5年生魚彦の視点で書かれているので読者は小学生に逆戻りして、子供の頃の感情に浸りきることができる。現実の世界のことを描いていた物語が、海を間近にして幻想的なものに変わる結末が見事で、その余韻は読んだ人の胸の中にいつまでも響き続けるだろう。

2015/03/20

sin

思い出したよ!自意識は苦しい。僕が僕がと胸の奥にざわめきつづける。僕をみて(傷つけたい)僕に構うな(いっそ滅茶苦茶になってもいい)、そして誰もがこころのなかで叫んでいるんだ!愛しているが解らなくて「愛してくれ」という子供たち?そしていまでも訴え続けている「解って欲しい」と、ただそれだけを…

2014/06/18

りえこ

面白かった。最初の、お母さんの話から、スピード感があって、話にひきこまれました。こどもの頃の、日常のお話。こどもの頃って、不思議な物が見えたり、不思議な事がわりにあったなと思い出した。

2013/12/27

Tsukamo

自分が悪いとは分かっているけれどそれを認めたくない、やり場のない憤りに苦しむ小学生。自分が小学生の頃はどうだったかなぁ。でもこの気持ちは分からなくもないです。初めての作者だったけど懐かしく感じることができて良かったです。

2013/06/25

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