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私の息子はサルだった (新潮文庫)

私の息子はサルだった (新潮文庫)

私の息子はサルだった (新潮文庫)

作家
佐野洋子
出版社
新潮社
発売日
2018-04-27
ISBN
9784101354163
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ジャンル

私の息子はサルだった (新潮文庫) / 感想・レビュー

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tu-bo@散歩カメラ修行中

図書館本。敬愛する佐野洋子さんの死後、出版された本です。息子さんが書いたあとがきのようなものが、正直でよい。

2018/04/02

kum

佐野さんが幼い頃や思春期の息子について綴ったエッセイ。原稿は没後に見つかったものだそう。「あとがきのかわり」で当の息子さんが、自分のことをもう本に書かないでくれと言ったことを渋々承諾した母が、本当は誰かに読んでもらいたくて書きためていたのかもしれないと言っている。事実が脚色されているのが嫌だったそうだけれど、読んでいるうちに「もしかしたら僕から見た大袈裟と嘘が、彼女の中では全て真実なのかもしれないと思った」という言葉は、母への感傷や感謝より逆に母の気持ちを理解しているようでぐっとくる。→

2021/02/27

Sakie

『私はうたがいもなく子供を愛しているが、その愛が充分で、適切であるかどうか、うろたえる』。愛せなかった実の母を直球で書いた「シズコさん」は相当な衝撃だったが、愛する息子のことをもこんなに直球で書けるのか。いや、佐野洋子にしては変化球か。息子が嫌がるからか、架空の物語のように体裁しながら、思春期になって自分をにらみつける息子さえ可愛くて仕方ないと、眼差しが行間から溢れている。お母さんは亡くなっているので文句を言わない。息子さんは心底嫌がった。書くだけ書いて、発表せず大事にしまっていたのも切ない母心。

2020/02/19

稲花

この本の著作佐野さんの息子さんの成長を書いたエッセイ、男の子の母親ならではの感じ方や、男の子の動作、ものの言い方など、男の子を育てた母親ならば共感出来るシーンに思わずフフッと。でも、只今子育て真っ最中の母親はまだこんなシーンを遠い目をして懐かしく語る事出来ないだろうな。。でも、後書きで子供って親が知らない所でしっかりと親以上に大人になってるのでしょうかね。 ほんわかした気持ちになりました。

2018/12/19

ゆかり

一万円選書で選んでいただいた本です。私も息子がふたりいるので、こんな風にまるで猿のようである子どもたちに、冷静にどっしり、愛情たっぷりで接してあげられたらいいなぁと思いました。私が見ている息子たちとの世界と、息子たちから見た私との世界は違うかもしれないけど、一緒にいられる限られた時間を楽しんで過ごしていきたいと思う。

2022/05/27

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