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わたしの渡世日記〈上〉 (新潮文庫)

わたしの渡世日記〈上〉 (新潮文庫)

わたしの渡世日記〈上〉 (新潮文庫)

作家
高峰秀子
出版社
新潮社
発売日
2011-12-24
ISBN
9784101369815
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わたしの渡世日記〈上〉 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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どんぐり

鶴見祐輔原作の『母』(1929年)という映画に5歳の子役でデビューし、昭和の大女優といわれた高峰秀子の自叙伝である。「高峰秀子」の名は、活弁士であった養母志げの芸名からとられており、この養母がいまでいう「毒親」ともいうべき存在だ。上巻は、「母三人・父三人」という東海林太郎の養女にされそうになったことや、黒澤明との間に生まれた恋が養母の横やりによってダメになる事件も起きる。田中絹代バッシングに憤慨し、紫綬褒章の慶事に「ざまあみやがれ…」という高峰の文章は実に小気味いい。銀幕秘話もあって面白い。さらに下巻へ。

2020/11/18

ごへいもち

有名なので気になりながらなかなか読めなかったエッセイ。おそらく人気女優の生活がこんな風に貧しいものとは思えなかったのでその落差に驚いた人が多かったのでは?ただひたすら可愛がられたという子役時代。本人でさえなぜこんなに可愛がられた?と

2012/07/19

なにょう

【購読】いやはや面白い。ロッパにエノケン。新村出博士。田中絹代さんに原節子さん。黒澤明に山本嘉次郎監督。映画撮影所の申し子。撮影所を学校に難しい思春期もくぐり抜けて、一人前の女優になるまで。大正の末に生まれ、昭和と一緒に大きくなったデコちゃん。国破れてさあ、どうする。★昔の人は無茶苦茶だ。「肉親」から金をたかられるのは当然だ。今の「毒親」どころの騒ぎじゃない。デコちゃんの稼ぎをあてにする「肉親」は10人近く。だが女史は環境を言い訳にしない。★とっても面白い。来年は良い年になりますように。

2020/12/31

小豆姫

この上巻は、5歳の子役デビューから終戦の21歳頃までの半生記なのだけど、その凄まじい濃密さに圧倒される。複雑な家族環境や養母との確執も赤裸々に綴られてて、そのなかで悩み苦しんできた一女優の内面史だけでなく、戦争に翻弄される昭和史、映画史としても貴重な一冊だと思う。歯切れの良い文章にぐいぐい引き込まれて、前のめりで下巻へ。

2020/08/16

M.O.

谷川俊太郎さんが面白いのでぜひ読む本とどこかで挙げていたのがこの高峰秀子さんが自分の半生を書いた本。 ハギレよい言葉であっという間に上巻が読み終わった。 この女優さんは相当さばけた方なのだろうかと思いYouTubeで昔のトーク番組があったので見たら、やはり男っぽい話し方。文章にも表れている。 戦中に慰問団として軍を訪問し同期の桜を唄った話の部分は泣けてきた。 下巻も早速読みたい。(図書館)

2019/11/04

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