おまえのすべてが燃え上がる (新潮文庫nex)
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おまえのすべてが燃え上がる (新潮文庫nex) / 感想・レビュー
☆ゆう☆
なんというか、なんとも彼女の作品らしい一冊。出だしから、包丁持って追いかけて来る愛人の妻から逃げまくるとか。とにかくハイテンションのゆゆこ節炸裂だった。物語は、正直意味不明だけど、スピード感で読み切った。お金も無く、身寄りもない信濃。信濃の人生ってドン底だったけれど、睦月が居てくれたから…。これは信濃と醍醐の長いラブストーリーだと思えばよいのかな。睦月が見えなくなったってことは、最期は幸せになれたのかな。
2017/09/05
さばかん
これもまた人生。 燃え上がれ。 燃え尽きろ。 良い人生だった。
2017/08/01
まりも
愛人生活がバレてただのフリーターになった信濃。そんな彼女の元に弟が元恋人を連れてやってくるところから始まる話。うぉお、ゆゆこ節炸裂しまくってるなぁ。このアップダウンの激しさと全てを置いていくかのような疾走感の凄いことよ。どん底に生きる女の雄叫びというか全力で駆け抜け、文字通り燃え尽きるかのように生きるその姿は圧倒的な迫力があってとても良かったです。なんというか兎に角パワーに溢れた物語ですよね。なんだかよくわからんけど読んだら確実に心が揺さぶられる。生への熱力を感じさせる1冊でした。
2017/06/06
よっち
愛人生活がバレてスポーツジムのアルバイトの給料では生活費すら賄えず、貢がれたブランド品を売って何とか暮らす信濃の元に、弟が元恋人を連れて訪ねてくる物語。冒頭から包丁を持った愛人の妻に殺されかけててギョッとしましたが、どん底の信濃の生活っぷりや、同じようにどん底で過去に二度も絶交した因縁の相手・醍醐との気まずい再会、意味不明の意気投合から自己嫌悪する流れはうわあと思いつつもぐいぐい読ませますね。相変わらず波乱万丈な二人にそんなに簡単には変わらないよなと思いつつもその悪くないと思える結末には救いを感じました。
2017/05/27
dorebook
弟蔵書より。弟推しの、映画のサンドラや砕け散るから知った作家さん。信濃の振り切ってしまう性格は時に引いてしまうほど豪快且つハチャメチャな姉御肌だし、醍醐のストーカー気質の危なかしい性格も正直キツイ。友達以上、恋人未満の10代から40代長きに渡る人生。同じ弱さを隠し持つ者が視る存在を知った時、声にならない声をあげてしまう。そして引き気味に見ていた二人の人生に、よく頑張ったと涙ながらに応援していた自分に気付く。満たされた読了感でした。 但し・・タイトルは頂けないのが残念。
2018/12/21
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