ジュンのための6つの小曲 (新潮文庫nex)
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ジュンのための6つの小曲 (新潮文庫nex) / 感想・レビュー
はっせー
「ぼくは楽器だよ」主人公のジュンは自分のことを楽器だと思っている。同級生のトクはギターを弾いて作曲をしている。その2人を繋ぐものが音楽!中学生という思春期に変わり者のジュンと関わることを嫌がるトク。しかしなんだかんだ関わる。ジュンは変わり者であり読んでいてすごい子だなと思う。それと同時に音への表現がすごくいい!ギターや歌の場面がいい。周りの登場人物もかなり個性的であり、なんか中学校のときにそんな風な人がいたなと思い出した。ジュンの世界は特別であるがそれだからこそ音と向き合えるのかなと思った!
2021/08/10
あおでん@やさどく管理人
【第19回やさどく】日常の様々なものに音を感じ、それを独自の言葉で表現するジュン。時には突飛な行動もとってしまうが、トクやカン・エリ夫妻の見守り方がいいなと思う。豊かな音楽の世界を感じられる作品は多々あるが、それらとはまた違う、音の表現を見た気がした。
2018/10/13
ソラ
そういういわゆる発達障害を持ちながらも音楽に関しては天才的という少年の話なんだけれど、突飛な部分がうまいこと消化できなくてあんまり好きになれなかったというか…。
2019/01/25
RIN
目に見えるモノも色も見えない感情も音に変換され不思議な音で表現する中学生のジュン。彼の生きる世界はものすごく不思議で新鮮。天才は見えてる景色が凡人と違うとよく言われるけれど、多分、それ以上に想像の遥か彼方にある景色が見えてるんだろうなと思う。それだけに我等凡人とはコミュニケーションを取ることが難しいのだろうが、きっとトクやカンちゃんみたいな選ばれし心映えの人達だけが共有できる世界なんだろう。障害って何なんでしょうね?そもそも「障害」なんですかね?
2018/11/03
kou
発達障害みたいな少年ジュンと、ジュンと行動を共にする少年トク。障害を持つ子が世間的にどう見られているかを俯瞰で眺めながらも、発達障害の子自身に見えてる景色が垣間見えた気がして、この作者何者だ?って思った。音というものがよりプリミティブな鳴り方をしてる景色を色彩的に描く共感覚っぽさもいい。この本に流れている共感覚的でどこか詩的で青くさいとこ大好きかよ。キャラクターとセリフがまた印象的で笑えたり泣けたり忙しかった。この本のように青くさいこと言っていいなら、また一冊、宝物みたいな本みつけた、って言う。
2017/12/08
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