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ペット・サウンズ (新潮文庫)

ペット・サウンズ (新潮文庫)

ペット・サウンズ (新潮文庫)

作家
ジム フジーリ
Jim Fusilli
村上春樹
出版社
新潮社
発売日
2011-11-28
ISBN
9784102179611
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ペット・サウンズ (新潮文庫) / 感想・レビュー

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touch.0324

ビーチボーイズのアルバム『ペットサウンズ』リリースまでのブライアン・ウィルソンの軌跡。思春期の多幸感、不安、喪失、焦躁、純心、あらゆる複雑な感情を音に結晶させたこの奇跡のアルバムは、ローリングストーン誌のオールタイムベスト500の2位に選ばれ、村上春樹をして《世の中には二種類の人間がいる。『ペットサウンズ』を好きな人と、好きじゃない人だ。》と言わしめるなど、世代を越えた大傑作だ。本書は『ペットサウンズ』を聴いたことがない人にはつらい内容かもしれないが、村上春樹のあとがきだけで値段分の価値は十分にある。

2014/11/07

meg

古本屋で100円で購入した。すばらしい読書体験ができた。「僕は待っているよ。君がまた人を愛することのできる日が巡ってくるのを」

2024/04/19

岡本匠

再読。今度は、ちゃんとビーチボーイズのCDまで購入して、しっかり読もうと思った。とても良いアルバムだとは思ったけれど、何度も聴きかえすというところまではいかなかった。本そのものはとても悲しい内容を含んでいた。音楽を突き詰めて行くと、結果として家族の乖離が生じてしまう。何もかも奪われてしまって結局何が残ったのか。家族もバンドも残らず、ただ一人音楽を奏でる自分がいるだけ。でも、それはそれで良いのかもしれない。

2018/01/15

たらお

ビーチボーイズの世代では全然ないけど、村上春樹が礼賛していたので、音源を購入。ずーっと車の中で聴いている。なんで飽きがこないのか不思議に思う。氏も「聴けば聴くほど味わい深い曲」だと。読んで思うのは、無意識の中で曲調がこういう流れでいくんだろうなというのをちょくちょく裏切るコード変換があったりするのだろう。はじめ聞くと、インパクトもなく、全体的にぼわーんとしていて、これが傑作?と思うけど、聴くほどに心地よい。1曲目の「素敵じゃないか」はキュートだけど、青年期の孤独とか、ナイーヴさが全体を通して見られる。

2015/12/16

志波昌明

ビーチボーイズの「ペットサウンズ」を作者が深い愛情で語った本。更に訳者の村上春樹の偏愛ぶりも後書きで語られる。評論なんだけど、客観的な分析と作者の個人的な思い入れが入り交じり、こちらも引き寄せられる。携帯プレーヤーで「ペットサウンズ」を聴きながら読んだ。どこかへ行ってしまいたい、孤立している、人と感じ方が違うのでは、など若い時、感じたことを言葉にしている。普段、洋楽を聴く時、歌詞を考えずに聴いてて、これもそうだったんだけど、この本を読んで聴くと、より素晴らしく感じた。

2015/11/29

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