収録中は「ずっと春樹さん」だった!? 小澤征悦さんの朗読で聴く、村上春樹作品のオーディオブック『職業としての小説家』《インタビュー》
仕事中はオンライン会議に出席し、プライベートではスマートフォンの画面をスクロール――生活様式の変化にともなって、いつのまにか“画面疲れ”していませんか?
そんなあなたに新しい楽しみと癒しをもたらしてくれそうなのが、オーディオブック。「聴く読書」として、通勤中やランニング中、または家事をしながら、耳で読書を楽しめる、と注目を集めているサービスだ。
オーディオブックサービスのひとつ、Amazonオーディブル(Audible)では、日本語では初となる村上春樹さんの作品のオーディオブック制作を発表。そして2022年6月1日には、村上さん自身が小説家としての生き方、小説の書き方を語ったエッセイ『職業としての小説家』(新潮社)が、俳優・小澤征悦さんの朗読で配信となった。小澤さんが考える、オーディオブックの魅力とは? 世界的な小説家の創作論や人生に触れ、小澤さんが得たものとは? お話をうかがった。
取材・文=三田ゆき
キャラクターがある小説に比べ、エッセイの朗読は「毎回ずっと春樹さん役」
『職業としての小説家』(新潮社)
――『職業としての小説家』の収録までに、村…