ジャズ・アネクドーツ (新潮文庫)
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ジャズ・アネクドーツ (新潮文庫) / 感想・レビュー
Dai(ダイ)
偉大なジャズプレイヤーたちの様々な逸話集。有名人ほど破天荒で面白い。なかでも、チャーリー・パーカーの天才ぶりはスゴい。彼の音楽を聴きながら読んだ。それにしても麻薬とミュージシャンの縁は切れないものなのか?残念なのは知らないプレイヤーがたくさんいることと、知識の無さで笑えないジョークが度々出てくること。
2014/07/29
田氏
遅刻魔、粗暴、悪戯好き、自己中、借金癖、アルコール依存、どケチ、ヤク中…ジャズに限らないが、つくづくミュージシャンの逸話とは、よくぞこれだけポンコツ属性ばかり並ぶものである。ただし、あくまでもポンコツであって、機能すらしないガラクタではないことに留意されたい。ギアもピストンもガタガタで、煙を吹いて止まったり火を吹いたりしながらもなんとか動いている。なのに、そこらのおとなしいマシンには真似できない、輝かしいはたらきを見せる。これこそ愛すべきポンコツの真髄なり。人類よポンコツたれ。ボーイズビー・ポンコシャス。
2021/02/12
ドン•マルロー
たくさんのジャズミュージシャンたちの裏話を集めた逸話集。語り部ビル・クロウは、スタン・ゲッツやジェリー・マリガンとプレイしていたジャズ・ベーシストでもある。翻訳は村上春樹。最適任者の共演といっても過言ではない一冊だ。「たいていのジャズ・ミュージシャンは笑うのが大好きだ」と前書きにある通り、収録される逸話はどれもユーモアに溢れたものばかり。面白い話はいくつもあったが、個人的にはアート・ブレイキーとソニー・ロリンズの逸話が特に印象に残った。"チュニジアの夜"と"St.Thomas"が無性に聴きたくなった。
2016/02/08
さだぼう
やんちゃなジャズミュージシャン達、まつわる数多の逸話、同じくベースマンであるビル・クロウ氏が教えてくれた。いかした和田誠氏のイラストが語る。彼等の矜持とか信念は勿論のこと、酒豪にジャンキー、悪戯好き、強靭な精神、大食漢、どうしょうもなくケチだったりお茶目だったり。英訳者としても特筆すべき村上春樹氏は「ジャズを聴きたくなれば幸いだ」と控えめに結んでいるが…もちろん聴きたくなったさ、今すぐに!!
2023/11/24
DEE
ロックミュージシャンとはまた違うぶっ飛び方のジャスミュージシャンたちの逸話。 思わず吹き出してしまう話も多々あって楽しく読んだ。 たとえ99が大したことなくても、人生を変えてしまうような残り1のスウィングを演奏者も観客も求めている。 それがジャズであり音楽である。 成功ばかりではないけど、当時ジャズミュージシャンであるということはとても素晴らしいことだったんだと思った。
2017/08/15
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