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飛ぶ教室 (新潮文庫)

飛ぶ教室 (新潮文庫)

飛ぶ教室 (新潮文庫)

作家
エーリヒ・ケストナー
Erich K¨astner
池内紀
出版社
新潮社
発売日
2014-11-28
ISBN
9784102186411
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ジャンル

飛ぶ教室 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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ちなぽむ and ぽむの助 @ 休止中

もうすぐクリスマス。寄宿学校の生徒たちは久しぶりに会える両親を思い幸せに浮き足立つ。 イヤな上級生や実業学校生との対決、劇の練習に大好きな禁煙さんと道理さん。少年たちの世界は日々波乱万丈。彼らはそれぞれ悩み考え、答えを導きだす。 甘ったるいケーキのようでなく、深い悲しみと不幸のある子ども時代があったからこそ優しくもできる。自分の中のひそやかな悲しみをいつまでも忘れずに、悲しんでいる人にそっと手を差し出すことのできる大人になりたい。少年たちの勇気と優しさに微笑んで、少し泣いて、あたたかなクリスマスを想う。

2018/12/14

ケイ

優しい人は、さりげないのだと思う。自分の芯をしっかりと持っている人なのだと思う。ツラさや過酷さを、ユーモアをかぶせて乗り越える強さがある人だと思う。【エーリヒ・ケストナー】この作家のことだ。クリスマスに何を読もうかとの呟きに、すかさずこれをすすめてくれた読友さんに感謝。どの行にも、暖かさと思いやり、子供を見守る優しい視線が詰まっている。これを書くには、人の何倍もの心の度量が必要だ。なんて人だろう…。解説も、素晴らしかった。さらに本文を噛みしめることができた。クリスマスの意味を改めて考えた読書。

2016/12/24

nobby

この温かくも力強い物語を少年期の自分はちゃんと味わうことが出来ていたのかな…いや、それが平穏で幸せに暮らす現在に至るのだと信じたい♬寄宿学校で過ごす少年たち、時には暴れたり争い、強さを求め弱気をかばい、寂しさへの涙をこらえ、そして食べる(笑)五年生5人それぞれにスポットあてながら、その成長や葛藤を読む内に心はいつのまにか懐かしき教室へ飛んでいた。大丈夫!彼らには立派な大人 道理さんと禁煙さんがそばにいる!そして「大事なのは忘れないこと」!「も・ち・ろ・ん」願いはきっとかなうよ!だって「クリスマスだから」♬

2019/12/25

ケイ

好きな本を1日1冊、7日間SNSに投稿するバックカバーチャレンジに。さらにステイホーム中に読むのに大切な人にオススメした本だから、再読。今回は、敵方のリーダーの男気に最も心を打たれた。一番好きになったのは、真面目な顔でニコリともしないのに、口にする言葉が人を吹き出しそうにさせてしまう先生。1933年にドイツで書かれた作品。

2020/05/01

こーた

想像力の翼が空を飛ぶ。ことし読んだ物語で、幾度目にしたことだろう。詩人こそが空の飛びかたを心えていて、ほんのちょっとの勇気さえあれば、だれでもどこへだって羽ばたいてゆける。あるものはほんとうに空を飛ぼうとすることで自身の弱さを克服し、またあるものは弱さに耐える勇気を示すことで、愛する親元へ飛んでいく救いをえる。物事の正しさ。その道理をわきまえ、悩める子どもたちを等しく公正にみちびくのが、善きおとなだ。飛ぶ教室に乗った子どもたちと、かつては子どもだったあらゆるおとなたちに、幸あれ。Merry X'mas!

2017/12/24

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