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オウエンのために祈りを〈上〉 (新潮文庫)

オウエンのために祈りを〈上〉 (新潮文庫)

オウエンのために祈りを〈上〉 (新潮文庫)

作家
ジョン・アーヴィング
John Irving
中野圭二
出版社
新潮社
発売日
0000-00-00
ISBN
9784102273104
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オウエンのために祈りを〈上〉 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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ケイ

5歳児くらいの身長しかないオウエン。みんなにバスケットボールみたいに抱っこリレーされても怒らない(可愛がっているのだから)。ネズミみたいな声だって、神様の考えだと思っている。頭もよく、親友もいて、普通に子供として過ごしている。彼がとことん違うのは、彼の不幸や彼がもらたらす不幸が、神が彼の手を借りてしていると信じていること。ジョンの義父ダンは偏見なく物を見る人で、彼はオウエンの考え方をその家庭環境のせいだと思う。ダンだってジョンだってオウエンを愛しているから彼を恨まない。でも私なら彼を許せないと思う。

2016/07/16

扉のこちら側

2016年229冊め。【156-1/G1000】11歳でも5歳児程度の体格しかない小人症で、そういう風に生まれついたのは神様から使命を与えられているからだと心の底から信じているオウエンと、出生の秘密を抱えるジョンの友情譚。日本でいう『不思議系』キャラのオウエンは、わき目もふらずに生き急いでいる印象。並外れた知性を感じるが、下巻ではどうなっていくか。

2016/03/31

Ryuko

5歳児の身長、奇妙な声を持つオウエン。彼の打ったボールが主人公の母を死なせることになる。物語はぼくの子供時代(1950年代)と大人になってから(1987年)を織り交ぜてすすむ。大学に入ったふたり、これからどうっていくのか。下巻へ。アーヴィングの作品は、これまで「ひとりの体で」しか読んだことがないが、同じような構成、同じような主人公の境遇だ。アーヴィングの定番なのかな??

2018/01/10

ソラ

信仰と信念。オウエンという人間を形作るものは、生まれ出でた世界に、自分を繋ぎ止めておく為、強固にならざるを得なかった自分自身を磨きあげた結果が、その二つなのだと思う。悲観に支配されないように振る舞い、辛辣でありながらも奥底に透ける、親愛と優しさが、友との友情を育み、自らを特異で無二の存在へと築いたのだろう。キリスト教による宗教勘が物語の土台を大きく占めており、馴染みの無い自分にとって理解し難く、時系列が目まぐるしく入れ替わる流れは、物語を捉える事も難しかった。下巻では、どのように展開していくのだろうか。

2015/03/22

ぐうぐう

「神さまはきみのお母さんを奪った。ぼくの手が道具となった。神さまはぼくの手を使った。ぼくは神さまの道具なんだ」。5歳児の大きさしかなく、変な声を持つオウエンの特徴的すぎるキャラクター設定からしてつかみはオッケイ。しかし、アーヴィングはそんなオウエンだけに頼るのではなく、枝葉のエピソードをこれでもかと繰り出す。オウエンにとっては、すべての出来事に意味がある、その実践としての枝葉のエピソードなのだが、こうも言い換えることができる。どこにでも物語は存在する。そう、アーヴィングの小説がいつもそうであるように。

2016/03/27

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