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神秘大通り (下)

神秘大通り (下)

神秘大通り (下)

作家
ジョン・アーヴィング
John Irving
小竹 由美子
出版社
新潮社
発売日
2017-07-31
ISBN
9784105191184
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神秘大通り (下) / 感想・レビュー

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starbro

上下巻800P超、神秘大通りを一挙に駆抜けました。巡礼の旅の物語、やはり本作品は、ジョン・アーヴィング版聖(性)書でした。マリア性病説があったり、『ペ●ス口臭女』まで登場するとは(笑)本書でもメキシコ系アメリカ人が差別されていますが、人種の坩堝のアメリカは差別大国なんでしょうね。

2017/09/13

NAO

アーヴィングは虐げられた者たち、社会からはみ出した者たちを主人公にした作品を多く描いてきた。中絶したいのに中絶できない女性たち、障害者、同性愛者、卑賎な職業の人々(サーカスの団員のような・・・)・・・。この作品にもそういった人々が数多く登場する。そして、主人公はゴミ溜め育ちであり、母親は娼婦であり掃除婦である。平和的戦争忌避者も、アメリカには住めずメキシコに逃げてきたという点で、社会のはみ出し者という同じくくりになる。アーヴィングのこういったぶれない視点は、本当にすごいと思う。

2019/06/29

りつこ

アーヴィングの小説はいつも、大切な誰かを失うことは生きているなかで一番辛いことだけど人間はそのことをも乗り越えていける、そしていつか自分もそうやって死んでいくということを教えてくれる。宗教をテーマにしているので前半は読みにくく、私にちゃんと理解できるだろうかという不安もあったが、読み進めるうちにそんなことは問題ではないと気付く。ここに描かれるのは私と同じ欠損だらけの人間だから。登場人物の誰にも共感できないのに彼らのことが大好きになる。離れがたくなる。アーヴィングはやっぱりすごい。満足。

2017/09/09

キムチ27

標題の不可思議は巻末の解説で納得。スペインに実在するものらしい。ファンディエゴは常に「過去に捉まった」旅人。周辺に居た人は殆どが旅立っている。オワカハとアイオワの2つの時間の交差は下巻に入ると更にこ難しく哀しみへのベクトルが強まる。しかし…装丁の「スペインの碧空」のような色彩と金色ラインで縁どられた動物に感じる何かしら明るさがある。とはいえ、集中を欠くと一瞬何を読んでいるのか解らなくなるような、私には苦手の類の本だった。

2017/10/16

キクチカ いいわけなんぞ、ござんせん

なみだなみだで、泣けて泣けての作品だった。ゴミの山育ちのメキシコ移民のアメリカ人フワン・ディエゴ。あまりラッキーとは言えない生まれと生活で、人の心を読める頭の鋭い妹と人生を生きる。彼を慈しむ人達との別れで、その人達の涙を年老いてから思い出すディエゴ。その時にディエゴはその人たちの愛の深さに胸が張り裂けそうになって泣くのだ。手がかかるようでいて、実はディエゴを支え続ける妹や、親代わりのLGBTのカップル、献身的なぺぺ修道士などの奇跡のような関わり。自分の人生も奇跡の集まりかもしれない、と思った。

2018/11/03

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