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雷神

雷神

雷神

作家
道尾秀介
出版社
新潮社
発売日
2021-05-26
ISBN
9784103003373
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雷神 / 感想・レビュー

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starbro

道尾 秀介は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。本書は、横溝正史風伝奇ミステリでした。設定が平成のせいか、今一盛り上がりませんでした。大横溝正史の壁は高いということでしょうか?最近、何故か和歌山毒物カレー事件が露出しているのは、偶然の一致でしょうか? https://www.shinchosha.co.jp/book/300337/

2021/06/17

ちょろこ

ラストが心に残る一冊。封印されたかのような家族のアルバムを紐解くミステリ。スピーディーな展開ではない。その分、じっくりと細かく味わえた。心に引っかかる何か、それに向き合い見るべきか見ざるべきか揺れ惑う心情も細かく描かれ掴めそうで掴めない展開に心はざわつく。そしてあの時の言葉一つがあの瞬間が細かい色の粒となって浮かびあがらせた真実という写真。幾つもの人が人を想う気持ちがこんなにも交わり身を潜めていたのかというせつなさに心打たれた。静寂へと向かう中、名残惜しむかのような一発の雷鳴を感じるラスト…心に残る。

2021/06/17

nobby

なるほど…本編始まる前に読む極めて不憫な出来事が物語全編への暗澹たる雰囲気を醸し出す…その15年前の悲劇が呼ぶ不吉から、舞台は実に30年前ある村での祭りでの不幸へと導かれる。世代をまたいで誰が何が何故と分からぬまま一気に読まされるのはサスガ♬ふと漢字の蘊蓄やら謎が盛り込まれるのも楽しめる。終盤ようやく明かされる真相は、悪党達の企みからそれぞれ愛する人を守るべきための言動が些細なズレから大きな綻びに至るのが哀しい…それでも救いを感じながら目にするラストでガーンと落とされ…どんな神様もただ見ているだけなのか…

2021/07/18

とん大西

やられました、久々の道尾節に。-謎の死をとげた母。その1年後、祭りの日におきた毒殺事件。疑惑とざわつきの鎮静を待たずに村を出た幸人と姉の亜沙美、そして父南人。そんな忌まわしい時から30年、いつしか幸人も人の親に。最愛の娘夕見と慈しむささやかな日々。が、忘却の彼方に雌伏していた過日が蘇る。一体何が理不尽の連鎖を生んだのか。断ち切ることはできなかったのか。30年、秘められ続けた嘘と本当。明日からも語ることのない事実。人はひたすらに悲しい…のか。ラストシーン、よく書ききったなぁと感服…が、かなりきついょね…。

2021/06/27

bunmei

『雷神』という標題は著者らしく、言い伝えに纏わる、人知の及ばないパワーと結びつけて、事件を描いている。そのパワーが本作では雷。一方、真相に迫るに従い已むに已まれぬ人の業によって、心を抉り出すような物語の展開も、読者を引き込む。事件は、村の祭事に起きた女性の変死事件から、翌年の落雷事故と毒殺事件へと発展。30年の時を経て、改めてこの真相を突き止めようと村に戻ったのが、落雷事故に遭い、父親が毒殺犯の嫌疑をかけられ、村を去った姉弟と弟の娘。善意の為に隠蔽した悪意が交錯する中、見えてきた真実に運命を感じる。

2021/06/22

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