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雷神

雷神

雷神

作家
道尾秀介
出版社
新潮社
発売日
2021-05-26
ISBN
9784103003373
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雷神 / 感想・レビュー

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starbro

道尾 秀介は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。本書は、横溝正史風伝奇ミステリでした。設定が平成のせいか、今一盛り上がりませんでした。大横溝正史の壁は高いということでしょうか?最近、何故か和歌山毒物カレー事件が露出しているのは、偶然の一致でしょうか? https://www.shinchosha.co.jp/book/300337/

2021/06/17

旅するランナー

あなたに思い出してほしくない記憶があります。道尾ファンも納得できる、哀愁の土着ミステリーの新たな到達点! キノコと雷が恐ろしくなる、あまりに切ない殺人事件。私たちの優しさが悲しみを生んでしまうのです。

2021/08/08

bunmei

『雷神』という標題は著者らしく、言い伝えに纏わる、人知の及ばないパワーと結びつけて、事件を描いている。そのパワーが本作では雷。一方、真相に迫るに従い已むに已まれぬ人の業によって、心を抉り出すような物語の展開も、読者を引き込む。事件は、村の祭事に起きた女性の変死事件から、翌年の落雷事故と毒殺事件へと発展。30年の時を経て、改めてこの真相を突き止めようと村に戻ったのが、落雷事故に遭い、父親が毒殺犯の嫌疑をかけられ、村を去った姉弟と弟の娘。善意の為に隠蔽した悪意が交錯する中、見えてきた真実に運命を感じる。

2021/06/22

ノンケ女医長

雷は自然現象で、落雷や感電で大災害に至ることもある。著者の丹念な取材、表現力に唸る。雷が落ちることが、天罰との受け止めは辛い。村の閉鎖社会で、専業主婦が地域の実力者に凌辱されていたとしたら、復讐心を燃やす家族姿勢に共感はできないけれど、完全否定もできない。真相が何だったのか、考えても苦しむだけだろう。神力を頼りたいのに、大きな障壁もあると知って、深く悩んだ。藤原南人の兄二人、弟は一切登場しない。落雷とともに人生を閉じた亜沙実の行動は、作品を理解する上で、共感するところも結構多かった。

2021/11/11

nobby

なるほど…本編始まる前に読む極めて不憫な出来事が物語全編への暗澹たる雰囲気を醸し出す…その15年前の悲劇が呼ぶ不吉から、舞台は実に30年前ある村での祭りでの不幸へと導かれる。世代をまたいで誰が何が何故と分からぬまま一気に読まされるのはサスガ♬ふと漢字の蘊蓄やら謎が盛り込まれるのも楽しめる。終盤ようやく明かされる真相は、悪党達の企みからそれぞれ愛する人を守るべきための言動が些細なズレから大きな綻びに至るのが哀しい…それでも救いを感じながら目にするラストでガーンと落とされ…どんな神様もただ見ているだけなのか…

2021/07/18

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