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道尾秀介

道尾秀介 写真:干川 修
職業・肩書き
作家
ふりがな
みちお・しゅうすけ

プロフィール

最終更新 : 2018-09-20

1975年生まれ。東京都出身。2004年『背の眼』でホラーサスペンス大賞特別賞を受賞してデビュー。07年『シャドウ』で本格ミステリ大賞、09年『カラスの親指』で日本推理作家協会賞、10年『龍神の雨』で大藪春彦賞、『光媒の花』で山本周五郎章、11年『月と蟹』で直木賞をそれぞれ受賞。他の著作に『笑うハーレキン』『透明カメレオン』『満月の泥枕』『風神の手』など。

受賞歴

最終更新 : 2018-09-20

2004年
『背の眼』第5回ホラーサスペンス大賞 特別賞
2007年
『シャドウ』第7回本格ミステリ大賞 小説部門
2009年
『カラスの親指』第62回日本推理作家協会賞 長編・連作短編集部門
2010年
『龍神の雨』第12回大藪春彦賞
2010年
『光媒の花』第23回山本周五郎賞
2011年
『月と蟹』第144回直木賞

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ダ・ヴィンチWeb編集部メンバーが、月ごとのテーマでオススメの書籍をセレクトする、推し本“+”。7月のテーマは、「旅先で読みたい1冊(2022)」です。

“空はいつもシャッターチャンスにあふれている”『空の辞典』(小河俊哉/雷鳥社) 『空の辞典』(小河俊哉/雷鳥社)  高層ビルが乱立する東京だからなのか、平日は空を見上げる心の余裕がないからなのか、週末や旅先で急に「あ、空ってこんなに綺麗だっけ」とか「地球は大きいんだな」と当たり前なことにしみじみする瞬間がある。四季によってもだし、見上げた時間、見上げた場所によっても、様々な表情を見せてくれる空ひとつひとつに名前がある。朧雲、かなとこ雲、レンズ雲……『空の辞典』を開くと、その数に驚くとともに、情緒的な名前と由来、字面にうっとりしてしまう。旅先で見た美しい空を名前とともに心に刻んでおく。その空に再び出会えた瞬間、あの日の旅の記憶が蘇る。素敵じゃないだろうか。

勉強し直す……ではなく、ノスタルジック旅の演出役に『新 もういちど読む 山川世界史』(「世界の歴史」編集委員会/山川出版社) 『新 もういちど…

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とっておきのお酒には、お気に入りの本を! 作家・道尾秀介さん、千早茜さんの愛読書

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撮影=花村謙太朗

 コロナ禍で増えた「おうち時間」。特に、おうちで飲むお酒は最高だ。一日の終わりにゆったりとお酒を味わう時間はどうしてこんなにも私たちの心を満たしてくれるのだろう。せっかくならもっとその時間を濃いものにしたい! それなら、たとえば、お酒のお供にに“お気に入りの本”を加えてみてはいかがでしょうか。読む順番で世界が変わる最新作『N』が話題の作家・道尾秀介さん、書店員・新井見枝香さんと共著の『胃が合うふたり』が好評の千早茜さんも、大好きなお酒にとっておきの本をあわせているそう。一体どんな本を嗜んでいるのでしょうか?

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ちょっと贅沢に“おうち時間”を過ごすなら「赤兎馬」を。きっかけはネーミング。小説家・道尾秀介さんインタビュー

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 コロナで増えた「家飲み」も、豊かな実りがあふれる秋はお酒もグンと美味しく感じられ、ますます楽しくなってくる。さらに秋といえば「読書の秋」。家だからこそ「お気に入りの本」をお供に、お酒を静かに楽しむのも悪くない。さてそんな秋の夜長、お酒にはどんな本が似合うのだろう。日頃から鹿児島の芋焼酎「薩州 赤兎馬」(薩州濵田屋)を愛飲しているという直木賞作家の道尾秀介さんに、お酒に合う本について教えていただいた。

(取材・文=荒井理恵 撮影=花村謙太朗)

好きなおつまみを作りながら、気分で楽しむ至福の家飲みタイム

――道尾さんはお酒をよく飲まれるようですが、家飲みは結構されますか?

道尾秀介(以下、道尾):お酒は好きでよく飲みにいっていましたが、やはりコロナでこの2年は家飲みが増えましたね。僕は会社勤めしていた頃と同じように朝から夕方まで仕事をしていて、お酒が夕飯みたいな感じなんです。筆が乱れてくるので1日に原稿用紙10枚書いたら終わりと決めていて、早く終わってしまったら暗くなるまで別の仕事をした後に、おつまみを作るのが好きなんで、まず糠漬けを切って一杯…

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「発見実績90%」のペット探偵だからできること「眠らない刑事と犬」④/道尾秀介『N』

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道尾秀介氏が「読む人によって色が変わる物語をつくりたい」と挑んだのは、読む順番で世界が変わる1冊『N』(集英社)。 全6章を読む順番の組み合わせはなんと720通り! 本連載では、そのうちの1章「眠らない刑事と犬」の冒頭を全4回で試し読み。

『N』(道尾秀介/集英社)

「あなたが依頼を受けて猫を捜索しているあいだに、街でその猫を見かけたっていう人がいてね」  彼女がそれを知ったのは、たまたま入ったバーで、飼い猫の行方不明と発見の顛末を男性店員に聞かせたときのことだった。スマートフォンで猫の写真を見せながら話していると、その店員が、しばらく前に同じ猫を見たというのだ。場所は彼女の自宅近く。夕暮れの路地で、動物用のケージを持った男と、店員は行き合った。動物好きだった彼は、すれ違いざまにちらりとケージを覗き込んだ。すると、顔に極太の眉毛のような模様がある猫が入っていたのだという。 「ケージを運んでいた男の年格好を訊いてみたら、あなたとぴったり一致したんですって」  まず最初に、彼女は笑ったらしい。きっとそれは捜索九日目に江添が猫を発見し、自宅に連れてくるとこ…

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罪名は詐欺罪。ペット探偵の男の手口「眠らない刑事と犬」③/道尾秀介『N』

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『N』(道尾秀介/集英社)

「仕事がなくなったの?」  路地に踏み出し、江添の背中に声をかける。驚くかと思ったが、彼は無反応で、数秒経ってからようやく大儀そうに振り返った。前髪のあいだから、からからに乾ききった目がわたしを見る。 「あなた、ペット探偵の江添正見さんよね」  彼は答えず、手元に目を戻して罠の片付けをつづける。よく見ると、ポールの先端に取り付けられたまな板には、ペットボトルの蓋が逆さに貼りつけてある。そこに入っているまだらの粒は、たぶん昨日買った「鳥の餌・お米MIX」だろう。 「鳥を捜してくれって頼まれてたんじゃないの? あの鳥はこの家から逃げ出した。あなたは飼い主から鳥の捜索を依頼されてた。でもせっかく罠を用意してここにやってきたのに、鳥はさっきの高校生の肩にとまって、彼はそのまま家に入っていった。鳥…

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『N』(道尾秀介/集英社)

 男の名前は江添正見(えぞえまさみ)。年齢はわたしよりも十歳若い三十六。行方不明になったペットを捜すのが仕事で、古いビルの三階に「ペット探偵・江添&吉岡」という事務所を構えている。江添正見と吉岡精一の二人による共同経営だが、これまで調べた情報だと、ペット捜索を行うのはいつも江添一人のようだ。吉岡という男は、おそらく事務担当か何かなのだろう。  わたしは生まれて一度も動物を飼ったことがないし、飼いたいと思ったこともないので知らなかったが、江添はペット所有者の中では有名な人物なのだという。事務所のホームページに「発見実績90%」とうたってあるが、じっさい彼に捜索を依頼すると、行方不明になった犬や猫はたいがい見つかるらしい。その実力は口コミで広がり、いまでは県外からの依頼も多くあるとか。  江…

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【読む順番で世界が変わる1冊】前日には追い払った鳥を捕まえようとする男「眠らない刑事と犬」①/道尾秀介『N』

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道尾秀介氏が「読む人によって色が変わる物語をつくりたい」と挑んだのは、読む順番で世界が変わる1冊『N』(集英社)。 全6章を読む順番の組み合わせはなんと720通り! 本連載では、そのうちの1章「眠らない刑事と犬」の冒頭を全4回で試し読み。

『N』(道尾秀介/集英社)

 この街で五十年ぶりに起きた殺人事件だという。  事件があった夜、一匹の犬が殺人現場から忽然と姿を消した。わたしはそれを必死に捜した。林の中を。街の中を。どうしても見つけなければならなかった。  刑事としてではなく、一人の人間として。  そうしながら、あらゆることを考えた。彼が隣家の夫婦を刺し殺した理由。その心に抱え込んでしまったもの。左腕に巻かれた白い包帯。事件の二週間前に彼が握った包丁。  ただ一つ考えなかったのは、自分自身についてだった。   (一)  家――男――わたし。  その三つが一直線上に並んでから三十分ほどが経過していた。男の視線は家の二階あたりに向けられ、わたしの視線は彼の背中に向けられている。それぞれの距離は十メートルほどだろうか。  街の北側、高台にある…

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直木賞作家・道尾秀介、衝撃のアーティスト・デビュー! 「サイコパス」として生まれた男の物語を原案にしたロックナンバー

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 直木賞作家の道尾秀介氏が、株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメントよりアーティスト・デビューされることが発表された。

 2020年2月7日(金)に配信開始したデビュー曲『HIDE AND SECRET』は、2018年7月に刊行された小説『スケルトン・キー』(KADOKAWA)を原案に、歌詞とメロディで独特の世界を構築したロックナンバー。作詞、作曲も道尾氏本人が手掛けており、歌詞や音の中にも数々の謎が仕込まれているという。

左)デビュー曲『HIDE AND SECRET』ジャケット画像 右)小説『スケルトン・キー』表紙画像

 さらに、道尾氏の単独インタビューが、Webサイトカドブンで配信予定だという。

道尾氏:「今回の曲『HIDE AND SECRET』は、『スケルトン・キー』と世界観がお互いリンクしています。今までに作った曲ではやったことがなかったので、一度、試してみたかったんです。つくりたい世界観が決まっているので、メロディも歌詞もすごく書きやすい。書けば書くほど面白くなってきて」

――『スケルトン・キー』とリンクしているといわれると、小説と…

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