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紫式部本人による現代語訳「紫式部日記」

紫式部本人による現代語訳「紫式部日記」

紫式部本人による現代語訳「紫式部日記」

作家
古川日出男
出版社
新潮社
発売日
2023-11-29
ISBN
9784103060802
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紫式部本人による現代語訳「紫式部日記」 / 感想・レビュー

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ぐうぐう

従来の古典作品の現代語訳と比べると、かなり異質だ。なにせ、タイトルにあるように紫式部本人が現代語訳しているという設定なのだから(そんなアクロバティックな方法が可能なのは、紫式部と同じく、古川日出男もまたフィクション・ライターであるからで、その特権を古川はいかんなく利用する)。『紫式部日記』は脈絡がないように思える記述や、愚痴のような独白も多く、もちろんそれは日記ならではのコトと言えばコトなのだが、しかし古川日出男は紫式部に「「書かれてしまったら、読まれる」とは思っていました」と言わせるのだ。(つづく)

2024/01/05

rosetta

★★★☆☆タイトルに騙されてはいけない、これはれっきとした古川日出男による小説です。現代に紫式部を甦らせ『紫式部日記』を語らせるという体で、もちろん紫式部日記の本文を全部読んだことは無いからどこが創作なのかは判断できないけれど、日記部分は多分そのままなんだと思う。その上で紫式部はこう考えこう感じたのだろうなと想像しているのだ。清少納言や赤染衛門らのキャラクターへの批判なんかは教科書とかでも読んで面白かったな。なんにしろ今年は平安文学の大盛況

2024/03/21

サケ太

軽快に語られる「紫式部本人による現代語訳」。紫式部という名前を知っていても、部分的にも知らなかった「源氏物語」、ましてや「紫式部日記」なんて。という状態だったが、ページ数も少なく、意外にすらすらと読める。その時代に生きた女性の苦悩が描かれており、現代との近しさを感じて興味深い。宮中という特殊な世界で生きた彼女の支店は面白い。知ってはいたものの、清少納言に対する彼女の発言は辛辣すぎて笑った。

2023/12/06

まるよし

初めて紫式部日記に触れました。軽快な口語調で、読みやすい。1000年前のことなのに、現代と全く同じ(嫉妬)こともあれば、(出産に伴う死亡率の高さから)出産が御物の怪と関連させたりと、興味深い。スマホが生活環境を大きく変えても、人間の本質は1000年そこらでは変わりようがない。

2024/01/01

桜咲

女房とはワイフのことではない。房は区切られた部屋、職場での。局も。ワイフではないと知っていたが、そういうことか。紫式部がチルしたり、同僚の房と自分の房を繋いでルームシェアしたり‥。現代風。賢すぎるのも生きづらいのだな。読めるのに読めないふりをしたりと。「憂し。」←これ気に入ったので使いたい😆。

2024/04/09

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