松本大洋「きっとすごいアニメーションになる」 古川日出男の『平家物語 犬王の巻』を湯浅政明がアニメ映画化
『平家物語 犬王の巻』(古川日出男/河出書房新社)
古川日出男の小説『平家物語 犬王の巻』が、映像監督・湯浅政明によって映画化されることが明らかに。キャラクター原案を漫画『ピンポン』の松本大洋、脚本をドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」の野木亜紀子が手がけるとあって、「スタッフ陣が豪華すぎる」と話題になっている。
原作となる小説は、古川が2017年に発表した小説。室町時代を舞台に、世阿弥と人気を二分したといわれている能楽師・犬王の実話をもとにした物語だ。世阿弥と同じように足利義満から高く評価されていた犬王だったが、その作品は一切現存していない。小説には、究極の美を求めた犬王の反省が描かれている。
同作を読んだ読者からは、「歌うような文章に惹かれて一気に読んでしまった」「能楽がヒップホップのような熱量で語られていて面白い」「古川さんの文体と平家物語がこんなに相性抜群だなんて驚き」と絶賛の声が続出。古川は『平家物語』本編の現代語訳を手がけていることもあって、「古川さんのおかげで古典文学に興味を持つようになった」「セットで読むとより深く楽しめる」といっ…