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ラザロの迷宮

ラザロの迷宮

ラザロの迷宮

作家
神永学
出版社
新潮社
発売日
2023-09-19
ISBN
9784103066088
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ラザロの迷宮 / 感想・レビュー

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machi☺︎︎゛

面白かったー!やっぱり神永学さんのミステリは読みやすい。今回はタイトルにある通り,ほんとに迷宮に迷い込んだみたいに謎が謎を呼びあと一歩のところで毎回真相に逃げられるのに読みやすく一気読みだった。謎解きイベントに参加した月島と長門。お屋敷の扉が閉ざされ密室状態で起こる本当の殺人。月島,長門の場面と交互に登場するのは久賀と紗和の警察組。こっちはいきなり血まみれで警察に現れた記憶を無くした謎の少年の事件を追っていた。点と点が線になる度、驚きワクワクした。最後の最後まで楽しませてくれてありがとう。

2023/11/12

yukaring

湖畔の洋館で開催される謎解きイベント。ミステリ作家の月島は友人の永門と共にイベントに参加しただけだったのに・・。美しい表紙の通り耽美で妖しい雰囲気のサイコ・ミステリ。ゲームのはずが残忍に殺されていく人々、また洋館の悲劇と交互に描かれる刑事の紗和の前に現れた記憶喪失の謎の男。小さな違和感が積み重なり、事件の輪郭が見えはじめてからも仕掛けられる沢山の罠。おそらく最初に小さな違和感の正体をあえて読者が見破るよう仕向け、更に大きなどんでん返しで反転させる作者の演出がニクい。ラストまで全く気が抜けない物語だった。

2023/12/28

aquamarine

やたら凝った装丁といかにも何か潜んでいそうなプロローグにドキドキする。物語は血塗れで現れた記憶喪失の男から事件を導き出そうとする警察と、謎解きイベントに参加して本当の殺人事件に遭遇する作家・月島の視点とで交互に語られる。犯人を特定するまで出られないペンションの見取り図や円卓にワクワクする一方で、確実にわかる不自然さに引っ張られる。警察側の捜査と何がどのように重なるのか、試行錯誤で読み進めた。そしてその時…ああ、そっちなのか!見ていた世界が変わることよりもこんなにたくさん詰め込まれていたことにびっくりした。

2023/11/14

オフィーリア

完全にやられました。謎解きイベントでの殺人事件と、警察署に突然血塗れで現れた記憶喪失の青年という二つのパートを並行するミステリー。「ああこんなオチなのね」とある程度は予想していましたが、ふたつの物語が交差して見えてきた真相は、予想した着地点から更に二転三転し、気分はジェットコースター。シナリオを活かした装丁も良き。

2023/11/04

hirokun

★4 二つのストーリーが並行して交互に語られながら、途中から絶妙な感覚で一つに混じりあうあっていくところは非常に感激しました。また、最後にどんでん返しにもビックリ。ただ、こうはんのぶぶんからはすぴーどかんをもっててんかいされていくのですが、前半部分は、なんとも冗長な感じがして、途中で読むのを止めようかとも思いました。私がせっかちであり、推理小説の謎解きの洞察力がないためかもしれませんが、そんな読者もいることを神永さんもご理解いただければと思います。解離性同一障害の病気の理解として、間違いない表現ですか?

2023/10/19

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