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ドゥルガーの島

ドゥルガーの島

ドゥルガーの島

作家
篠田節子
出版社
新潮社
発売日
2023-08-18
ISBN
9784103133667
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ドゥルガーの島 / 感想・レビュー

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のぶ

読み始めて自分の思っていたストーリーと離れていってしまった作品だった。冒頭に大手ゼネコン勤務の主人公・加茂川一正は、インドネシアの小島で海底に聳え立つ仏塔を発見する。一正はこの遺跡の保護を自らの使命とし本格的な調査に乗り出すが、次々と障壁が立ち塞がる。読んでいて遺跡の保護が本筋の物語だと思っていたのだが、これの真贋をめぐりいろいろな人たちの欲望が激突する。地震や火山の噴火、宗教の問題等インドネシアの抱える事情はよく分かったが、焦点がずれてしまったようだった。篠田さんは好きな作家なので残念な気がした。

2023/08/28

ゆみねこ

ダイビングのために訪れたインドネシアの小島で海中に聳え立つ仏塔を発見した加茂川一正。この遺跡の保護と発見者として名を残すため本格的な調査に乗り出すが、地元住民の反発や開発を優先する地主、他宗教からの弾圧とままならない。火山の島の歴史とそれを守ってきた逞しい女たち。カモヤンが軽すぎるのと歴史的な記述が多めなのもあり、少し読了まで時間がかかってしまった。

2023/11/25

Richard Thornburg

感想:★★★  大ファンの篠田センセの新刊ということで何の迷いもなく読みました。  傑作冒険小説!  しかも海洋冒険譚ということで、冒険モノの大好きな私は過大な期待をしていました。  中盤までは素人ダイバーが趣味のダイビングで訪れたインドネシアの小島で偶然見つけてしまった海中遺跡に関して盛り上がっていくわけですが、中盤から終盤にかけては何となく話が迷走している感じで、ラストはかなりバタバタした割には印象に残りませんでした。 

2023/09/12

hirokun

星3 インドネシア離島の古代遺跡探索をテーマにした作品かなと思って読み始めましたが、途中から宗教、民族、文化、宗教を中心としたテーマに替わっていく。私としては、インドネシアというと世界最大のイスラム国家の印象が強かったが、作品を読む中で、当然のことながらヒンズー教、仏教の存在や、旧オランダ領エリアの寄せ集めの表現にあるように、単純な国民国家としての統一性に乏しい国だということを再認識できた。ただ、小説としては、冗長で、盛り上がりに欠ける印象を持った。

2023/10/01

星落秋風五丈原

旅行先で偶然発見した海底都市の残骸。主人公は勢いづくが地元民はいやに冷静で。うさん臭さが次第に明らかに。他の読メもおっしゃっているように話が長い分だらだらしてしまった。

2023/09/14

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