KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

出版禁止 死刑囚の歌

出版禁止 死刑囚の歌

出版禁止 死刑囚の歌

作家
長江俊和
出版社
新潮社
発売日
2018-08-22
ISBN
9784103361732
amazonで購入する

出版禁止 死刑囚の歌 / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

鉄之助

「死刑囚の歌」をめぐり、事件の真相に迫るドキュメント。和歌のテクニック、折り句や物名(もののな)などを解明し、秘められた真実を探っていく様は、迫真の推理小説を読むようで知らず知らずのうちに引き込まれていった。それにしても、死刑囚となってから、短歌や俳句の創作に目覚める人=「獄中歌人」が多いのは、なぜか? この作品は、その謎にも答えている。

2023/02/20

starbro

『出版禁止』に続いて、長江 俊和2作目です。前作の二番煎じではと危惧しましたが、前作より面白いと思います。幼児虐待の負のスパイラル、鬼畜は遺伝するのでしょうか?人は常に嘘をつくということなんでしょうね。但し、本作は、出版禁止ではなく、出版しても良い気がします。

2018/11/06

いつでも母さん

人間という仮面を被った悪魔は誰?私は簡単に騙されるタイプなのだろう。えぇ~!って感じで引っ張られました。これはノンフィクションじゃないよね?と自分に問いながら最後まで騙されました。これは贖罪なんかじゃない。こんな風に和歌を残して逝った望月が哀しく、罪なく殺められた幼子がただただ憐れだ。『出版禁止』『掲載禁止』よりこちらが好み。それにしても長江さん、捻りましたね。

2018/09/18

しんたろー

長江さん初読み。仕事仲間だった人なので、何となく敬遠していたが、読友さんの激推しで手に取った…なるほど!良く出来たミステリで、一気読みの面白さだった。幼児二人を殺害して死刑囚になったホームレス・望月をルポタージュ形式で浮き彫りにする物語は現代社会の病巣さえも炙り出す。望月が獄中で詠んだ和歌がキーなのは予想がついたが、知識が無い為に解明できずに残念。事件が連鎖する「人心の闇」は現実味があってゾッとし、偏見&嫉妬で長江さん作品を読まなかった事を反省。何よりも望月が和歌に込めた哀しくも清廉な想いに胸を打たれた!

2019/01/21

モルク

幼い姉弟を殺し自首した男、理由も明らかにしないままいくつかの短歌を残し死刑が執行される。その後殺された姉弟の両親が殺害されるなど事件の連鎖は続く。いったい誰が…。ルポルタージュ形式で進み、少しづつ真実に近づく。そしてすべては最初から間違っていた…鬼とは誰なのか。でもまだきっと私が計り知れないそして文章からは読み取れなかった真実があるのかも知れない。一気読み。

2019/11/11

感想・レビューをもっと見る