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ヒトごろし

ヒトごろし

ヒトごろし

作家
京極夏彦
出版社
新潮社
発売日
2018-01-31
ISBN
9784103396123
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ジャンル

ヒトごろし / 感想・レビュー

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starbro

京極夏彦は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。久々の弁当箱本(しかも大型、1083頁、約1㎏)、完読しました。人外のヒトごろし、殺人狂の土方歳三です。もっと京極夏彦ワールドが炸裂すると思いきや、意外と史実に忠実で真っ当な土方歳三伝でした。新撰組を美化した作品や必要以上に蔑んだ作品に比べると実態に近いのではないでしょうか?但し、沖田総司原理主義者には激怒されるかも知れません。

2018/02/21

いつでも母さん

ここまで最初から『人殺し』を謳った土方歳三を私は知らない。京極夏彦が描く土方が、どうにも私の思う土方像とマッチするから、1000頁を超える大作も気にならない。多少くどく間延びするところもあったが、こんな土方を欲していたのだと思う。新選組や幕末維新等お好きな方ならぐいぐい読むのではなかろうか。史実(どこまでが真実かは解らないが)の裏にこんな男がいたって不思議は無い。大満足で天晴れ!京極夏彦だった。

2018/03/06

Die-Go

図書館本。新選組副長土方歳三は子どもの頃に観たある光景によってその生涯を大きく変えられることとなった。   土方歳三をヒトごろしを好む人外のものとして捉えた本作は今までの土方歳三像を大きく変えるとまではいかないものの、新たな視点を与えてくれた。新選組の歴史を如何に忠実に守りつつ、オリジナリティを出すかと言うところに著者の苦労が窺える。★★★★☆

2018/02/15

ちなぽむ and ぽむの助 @ 休止中

人殺し大好き、人でなしとして土方歳三を解釈し、新選組の軌跡を驚きの視点で構築した、京極版新選組物語。目的が人殺しでも、筋が通った歳三の言動はかっこよく思えるし、自分が出来ないことを簡単に成し遂げる彼は周囲にも魅力的に映っただろう。カリスマの危険性、人の数だけ正しさがあること、戦争の罪の所在不明さ…哲学書のようなはっとさせられる感じもある。 とりあえず藤堂果てしなくうざく沖田はきもく山南さんかわいそう( ˊᵕˋ)そしてやっぱり冗長な印象。俺は人でなしだ~云々のくだり長いよー。以下同文、とかにしてほしい。

2019/05/06

刀で人殺しがしたいが為に生きる土方歳三。そして人殺しが罪にならぬように己の地位を上げる為に策を弄する。いやはや、ぞっとする程筋が通っている。人殺しは人殺しでも本書では「刀」で人を殺す事に執着していた様子が伺われます。史実はどうであったかは定かではありません。wikipediaによれば「絞殺」もしていたりするので真実は兎も角として剣術は相当な腕であったようですから刀で斬った方が数は多いでしょう。ぶ厚かったけれど新しい土方歳三像が読めたのは面白かったです。

2021/02/23

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