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朝焼けにファンファーレ

朝焼けにファンファーレ

朝焼けにファンファーレ

作家
織守きょうや
出版社
新潮社
発売日
2020-11-26
ISBN
9784103537113
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ジャンル

朝焼けにファンファーレ / 感想・レビュー

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モルク

司法試験に合格してから法律のプロを目指して研修をする司法修習生。それぞれの思いを秘めた修習生たちと彼らと過ごすその教育にあたる人を描いた4編。見かけは茶髪、赤眼鏡、チャラいようで思いやりもありまとめ役のいいやつ藤掛、目立たないが頑張り屋の女子松枝、悲しい生い立ちであるが18才で司法試験に合格した天才、イケメンで洞察力に優れ推理もできる柳…と、それぞれにキャラもたち、応援したくなる魅力的な面々。かつて読んだ織守作品の中では異色ではあるが弁護士という筆者の職業もあって面白かった。

2021/08/20

みかん🍊

これから法律家を目指す司法修習生たちは班に分かれ弁護士事務所、裁判所、検察庁で修習していく、それぞれの場所で彼らを見守る先輩たちの目線からと最終章は一人の修習生の目線で描かれる、派手な容姿で目立つが優秀で気配りの藤掛をキーマンに関わった事案にも考えさせられたりちょっとした謎解きもあり、爽やかなリーガル青春小説、面白かった。藤崎や柳などをはじめ魅力的なキャラクターが多かったのでそそれぞれのその後が描かれた続編が作れそう読んでみたい。

2021/04/02

ままこ

司法修習生たちと修復先の上司の視点で描かれる清々しいリーガル小説。裁判所、検察庁、弁護士の事務所に班ごとに分かれて実務を学んでいくのだが真摯でひたむきな姿は読んでて気持ち良い。心に響く言葉もいくつかあり、ちょっとした謎解きも上手く絡んで物語の深みを増している。本番さながらの模擬裁判も読み応えあり。志を胸に、法律家への道を一歩踏み出した彼らにエールを送りたい。その後の活躍が見たいので続編希望。色々と陰日向に活躍した藤掛は凄腕弁護士になりそうだ。

2021/03/05

私が今から司法試験に合格する確率は0.00%だ。けど「もし選べるならば裁判官、検察官、弁護士のどれになろうかな」と想像することはたまにある。そんな私の戯言を満たしてくれるような、法律家のタマゴたちの連作短編集。司法試験に合格し修習生となった彼らについて知ることができたし、堅苦しすぎずライトすぎずちょうどいい文章。3章は重い内容で暗くなったが、全体を通して一見チャラ男のキーパーソン藤掛君が非常に存在感を発揮している。オリラジの藤森君を想像しながら読んだ。面白い本だった。私はやっぱり検察官がいいかもしれない。

2021/03/18

yukision

司法修習生を題材にした4章からなる物語。それぞれが別々の人物の目線から語られる。大きな事件が起こるわけではなく淡々と描かれているのでリアルな日常を感じる。知らない世界なので興味深かったもののちょっと物足りなかったかな。

2023/04/10

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