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てつおとよしえ

てつおとよしえ

てつおとよしえ

作家
山本さほ
出版社
新潮社
発売日
2023-04-26
ISBN
9784103550211
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「てつおとよしえ」のおすすめレビュー

読めば必ず親に会いたくなるマンガ『てつおとよしえ』。背が小さくなり手がしわが寄りはじめた母の姿に涙…

『てつおとよしえ』(山本さほ/新潮社)

 普段、家族との思い出を振り返ることなどない。しかし『てつおとよしえ』(山本さほ/新潮社)を読むと、「そういえばうちもこんなことあったなー」と、ふと頭に出来事が想起される。著者の山本さんの「家族」と僕の家族に共通点が多かったからかもしれない。本作は、きっと多くの人が一度は感じるであろう家族愛について描かれた作品だ。読み進めるほどに家族がいかに尊い存在なのかを改めて知ることができる。

 物語の主人公は著者でマンガ家の山本さほさんとそのご両親、てつおさんとよしえさんだ。てつおさんはマイペースで好奇心旺盛、どんな機器も集めては使いこなしてしまう機械オタク。一方よしえさんは倹約家で無趣味、心配性なうえにさほさんに対しては過保護と思えるほど世話焼きな性格だ。さほさんも作中で述べているし、なんとなく想像がつくだろうが、2人の性格は真逆である。誰かと長く付き合っていくには、それなりに似た要素がないと難しいという話をよく耳にするが、てつおさんよしえさんはそれに当てはまる気配はない。しかし2人は歳を重ねても毎年のように2人で旅…

2024/2/12

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てつおとよしえ / 感想・レビュー

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のり

少し年の離れた末っ子のさほが主人公で、心配性で世話焼きの母親とのんびり優しい父親との思い出エッセイ漫画。愛されてるのを当たり前と思ってる人の目線だなー。困ったら親がいるって思えるのって正直どうよ…と思うくらい

2023/07/28

かながわ

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ももかおるん

「山本家の平和は、“父のかわいさ”によって保たれてる」だなんて。素敵なご両親だね。おふくろの味がカンタンに作れていいね。

2024/02/27

漫画専用アカ

山本のバックボーンが、いい意味でも悪い意味でも透けて見えるエッセイ。基本的には淡々と、とくに大事件が起こるわけではない2人とのことが描かれており、共感性は高いかもしれないが、過度に泣けたり笑ったりできる作品ではない。というか、そんなことは山本も意識していないだろう。僕自身はこの作品を読んでもこれっぽっちも共感しなかった。ただただ仲良しで優しい両親がいて羨ましいという感想しかなかった。だから帯も「全人類が両親に会いたくなる」(佐久間P)と書いていたのは白けてしまった。

2023/05/16

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