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汽車旅放浪記

汽車旅放浪記

汽車旅放浪記

作家
関川夏央
出版社
新潮社
発売日
2006-06-29
ISBN
9784103876038
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汽車旅放浪記 / 感想・レビュー

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まーくん

読み友さんのレビューに誘われ再読。著者関川夏央は越後長岡の人。汽車旅、即ち鉄道を手掛かりに近代文学を読み解き、背景にある”時代”を旅するのだが、鉄道が主か文学が主かよくわからんほど鉄道のウンチクも相当なもの。最初は故郷を東京に結びつけた上越線から。勿論トンネルを抜けると別世界『雪国』が出てくる。川端康成にとってはそこは死者たちの国「異界」だという。だが著者には50年近く前の逆方向、「裏日本」から浮世ならぬ「表日本」に抜けた驚きの感覚に通じる。「駅長さあん、駅長さあん」と娘が叫んだのは土樽信号所でのこと。

2021/08/26

kinkin

これからの時代、昔のような車窓を愉しむような旅というのはどんどん減ることだろうな。新幹線に乗っても皆いっせいにスマホやパソコンするか寝ている人がほとんどだ。

2012/12/31

Hiroki Nishizumi

筆者関川夏央が鉄道オタクだとは知らなかった。自身そう見られるのを嫌がっていることが文中から分かるが、実のところ相当マニアなのも読み取れる。宮脇俊三への食いつきが特に面白かった。また狭軌採用の合理的理由が初めて分かったことは収穫だった。

2014/09/11

lagopus55

寝台急行「昭和」行 の方を先に読んでました。こちらの方が、より文学よりの内容が多い。「坊ちゃんの時代」の作者だけあって、鉄道と漱石の関係など面白い。林芙美子と松本清張の鉄道に対する想いの違いなど興味深い内容。

2009/09/25

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