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隠居の日向ぼっこ

隠居の日向ぼっこ

隠居の日向ぼっこ

作家
杉浦日向子
出版社
新潮社
発売日
2005-09-15
ISBN
9784104259045
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隠居の日向ぼっこ / 感想・レビュー

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ann

日常、何気なく使ったり目にしてるモノたちのうんちくが杉浦流で語られている。実家にあった古い古い踏み台はそういう代物だったのね。これからの私の生活に必要と感じた「はいちょう」。欲しいな。知己の骨董品屋さんで見かけたので交渉しちゃうかも。

2017/01/16

ハイランド

懐かしいもの、今はもう使われなくなったものを描く随筆集。世の中効率を求めてどんどん便利になっていく。そして無駄が排除されていく、同時に無駄の中にある味わいやゆとりもなくなっていく。エアコンの冷風に、風鈴を鳴らす盛夏の微風の情緒はあるまい。この本に書き下ろされた絵はなく、おそらくは筆者は病に苦しんでいたのだろう。だからこそその日ぐらし、宵越しの金は持たないのではなく持てない、刹那的な享楽、日々の貧しい暮らしの中に楽しみを見出していた哀しい江戸人の情緒を、誰よりも理解できたのだろう。筆者没後十年、合掌。

2015/10/07

onasu

浮世絵でしか見られないモノから、昭和の時代ならまだ見られたモノまで。日向子さんの道具への愛を綴った絵と文章。できるなら、ずっと読んでいたかったな。  「隠居の日向ぼっこ」、日向子さん×2なネーミングは、肩肘張らずに、て趣向。実際の執筆では…、てとこはさておき、そのニュアンスは十二分に伝わってくる。絵も全て他の著作からの引用なんだけど、シュールなものからコミカルなものまで、全く支障なくはまっている。  あくまで日向子さんの江戸イメージなんだけど、その中で一時遊ばせてもらえる。それが、いいんだな。

2014/11/27

ぶんぶん

【図書館】杉浦日向子が懐かしいそして江戸の匂いを残す品々を紹介する一冊。 品物だけでなく当時の雰囲気も伝え、ほっこり出来る。 筆者がその状況に愛着があるのが、ひしひしと伝わる本です。 踏み台、肥後之守、はいちょう、おひつ、ねんねこ、湯湯婆など、もう見かけない懐かしい品々が並ぶ。 お婆ちゃんちの縁側にいる、暖かい雰囲気に浸れます。

2015/01/12

Shimaneko

毎晩就寝前に数章ずつ、ちびちびと読了。みをつくしシリーズの名場面など連想しつつ。

2015/04/11

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