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杉浦日向子の食・道・楽

杉浦日向子の食・道・楽

杉浦日向子の食・道・楽

作家
杉浦日向子
出版社
新潮社
発売日
2006-07-22
ISBN
9784104259052
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杉浦日向子の食・道・楽 / 感想・レビュー

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がいむ

お若くして亡くなられた杉浦さんの最後の方のエッセイ。素敵な酒器も目を引くけれど、病気のこともちらほら書かれているのが悲しい。中堅病人、中堅不健康、と表現されている。四十からは折り返し地点。”江戸では四十を「老いの坂」といい、おたのしみはこれからだ”。今の世なら五十でしょうか。今さらながらもっと著作を読んでみたいな、と思いました。

2016/01/25

あつひめ

粋な暮らし方が満載の1冊。ぐいのみ一つにしてもその日その時の気分と味わうお酒でかえることで、気持ちが豊かになったような気にもなる。暮らしを楽しむことが生きることを楽しんでいる。シジュウカラが面白い・・・その言葉遊びがふふふ・・・と心を和ませる。江戸時代、ゆったり暮らしていて、現代人よりよほど心が裕福かもしれない。

2011/10/27

織町

“良く生きることは、良く老いること。生きていくことは、生老病死を、カラダに刻んでいくこと。生老病死は、春夏秋冬の、巡る季節の移ろいを受け入れて、そして、まっとうな人生を実らせる。加齢は生きている証なんだから、やたら怖がるのはおかしい。”晩年の杉浦さんの著。少し落ち込んでいるときに読み、とても心に染みた。死生観がよくあらわれていて、平癒中の杉浦さんは憂いてはおらず一日一日今有る命を生きていたのだなと思う。研ぎ澄まされている、とても。愛用の酒器も出ていて嬉かった。最期の日、杉浦さんは塩ごはんを食べれたのかな。

2017/09/20

りちゃあど

お気に入りの猪口でちびりとやりながら読みました。正しい酒の呑み方七箇条、最初の三箇条の結びは「感謝して呑む」なんですね。ご自分の体のこともあったのでしょうが、元々持ってらっしゃる思想なのだなと思います。オトナに必要なのは「憩い」。憩うとはひとりを楽しむ時間のこと。「憩」とは心の上に自らの舌が乗っている。飲食のみならず、景色、出会いも味わいだ。それを、ひとりで選んで、ひとりで行って、ひとり味わう。なんて素敵な文章でしょうか。こんな風に歳を重ね、盃を傾けて生きていきたいなぁと思います。

2013/08/24

林 一歩

粋でいなせで艶の有る女性でした。この方の若いツバメになりたいと、20年くらい前に本気で思っていた事があったな。

2012/08/02

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