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謎の毒親

謎の毒親

謎の毒親

作家
姫野カオルコ
出版社
新潮社
発売日
2015-11-20
ISBN
9784104277032
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謎の毒親 / 感想・レビュー

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めろんラブ 

「毒親」という言葉に深く首肯される向きには、滋養のように染み入る一冊では。本作で繰り広げられる親の猛毒言動の数々は、ほぼ姫野さんの実体験とのこと。怖気が震い鳥肌が立つようなそれらを「謎」と捉えて、第三者がその謎解きに挑む”相談小説”という形式。このユニークな形式も含め、オリジナリティーに富んだ姫野ワールド全開の作品だった。人間関係の中でも親子関係は人の一生を左右する可能性があり、とりわけ難儀で恐ろしい。その恐ろしさを素晴らしい作品として昇華し続ける姫野さんには、よくぞサヴァイヴして下さったと感謝ばかり。

2016/02/14

青蓮

事実を元にしたフィクション。私も「毒親」育ちなのである程度免疫はありましたが、どのエピソードも予想を超える強烈さで驚きました。私も色々と「毒親」についての本を読みましたが本当に「毒親」って謎すぎる。「どうして子供に対してそういうことするのか?」の明確な答えがない。あったとしてもきっと理解の範疇を越えているんだろうな。ラストは無事に「毒親」から脱出。これは本当に良かった。「毒親」への対処法はとにかく物理的に離れるしかないのだ。そういう私も5年前に家出をした。彼女の未来がどうか明るいものでありますように。

2017/04/25

ゆみねこ

作者ご本人の両親のこと。親のことを悪く言えなかった少女時代、虫・ゴミにまみれた家、想像するだけで鳥肌もの。。せめてどちらかが普通の人だったら、ヒカルも救われたのかも。

2016/04/21

美登利

そう言えば「昭和の犬」を読んだ時、カオルコさんの実話的な話が盛り込まれていた。これほどだとは。親が厳しいと表現出きるのかどうか。カオルコさんのご両親のように戦争を経験してない若い親であれ、子供を縛りつけて意味のない怒号を上げて叱りつける親がいることは、読書メーターでのつぶやきを拝見すると、理不尽な目にあっている子供(成人でも)たちを見かけることがあります。暴力的な虐待と、放置のネグレクトとはまた少し違う不気味な生活、まさに毒親と暮らすヒカル。脱出が成功して良かったとつくづく感じました。何とも表現が難しい。

2016/04/02

TATA

うーん、好きじゃない。この毒親感たっぷりな話に血圧は急降下。でも共感できる人はたくさんいるんだろうな。僕も幼い頃父親が怖かった。でも今思い返すとキャッチボールしたとかの記憶があるのはハッピーなんだろな。

2017/08/05

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