未亡人の一年 下 (John Irving Collection1989-1998)
未亡人の一年 下 (John Irving Collection1989-1998) / 感想・レビュー
マッピー
上下巻合わせて800ページのうち、未亡人の一年について書かれているのはたったの80ページ足らず。 この小説の概要を一言で書けば、「お母さん、私を愛して」ってこと。 お母さんがわたしを愛せなかったのはなぜかということを理解するためには、ルースを一度未亡人にしなければならないというだけの話で。 8割がた眉間にしわを寄せて読んでいたと思うけれど、やっぱりジョン・アーヴィングは上手い。 日本人とは明らかに違うモラルで動く登場人物には、全く感情移入できなかったけれど、「お母さん、私を愛して」は全世界共通だと思う。
2016/08/10
ぐうぐう
上巻のムードからは、まるで想像もつかない展開を見せる下巻。驚きの連続だ。しかし、このワンダーこそがアーヴィングなのだ。つまり、予想もつかない、驚くべき出来事が起こるのが人生であり、小説であると、アーヴィングはいつも自身の小説の中で物語っている。 私達は、私達の人生が、まるで小説のようにドラマチックであってもおかしくないことを、彼の小説によって知らされる。アーヴィングの小説が、自伝的であると評されることこそ、それを証明しているではないか。(つづく)
2012/03/02
斉藤フィオナ
「泣かないで、ルース。ただのエディとママじゃない。」最初のセリフが最後にもう一度繰り返されて、じんわり熱いものがこみ上げる。この大団円、うまいなぁアーヴィング。こういうところが好き。
きみ
おもしろかった☆ ハッピーエンドを期待してなかったのに、素敵なハッピーエンドで大満足。 ジョン・アーヴィングはこれが初めてだったので、他のも読んでみたいな(^-^)
2013/05/30
Hideyuki Ishiguro
相変わらず長すぎて連続テレビ小説のようだった。 アーヴィングの小説は二回目だけと、半生を語る。 自分の人生はどうなんだろう、と、思ってしまう。 明日から何読もう笑
2015/11/28
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