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不干斎ハビアン―神も仏も棄てた宗教者 (新潮選書)

不干斎ハビアン―神も仏も棄てた宗教者 (新潮選書)

不干斎ハビアン―神も仏も棄てた宗教者 (新潮選書)

作家
釈徹宗
出版社
新潮社
発売日
2009-01-01
ISBN
9784106036286
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不干斎ハビアン―神も仏も棄てた宗教者 (新潮選書) / 感想・レビュー

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秋 眉雄

1565年頃の生まれ。禅僧だったが、クリスチャンへと改宗。仏教・儒教・道教・神道とキリスト教を比較し論じた『妙貞問答』を著す。しかし、突如キリシタン信仰を棄て、晩年にキリシタン批判書『破提宇子』を発表。まず、そんな時代にこのような人物がいたこと自体が面白いです。この本は、様々な人たち(学者や作家等)が考察したものを踏まえつつ、上記2冊を丹念に読み解きながらハビアンの、その人物像を推理し構築していく一冊です。井浦新で映画化希望。

2018/12/27

shinshin2638

禅僧から出発し、キリスト教に改宗。若き儒者・林羅山と宗教論争を行い、羅山から敗北宣言される。その後、突如修道女と駆け落ちしてキリスト教を棄教。静かな生活を送っていたと思ったら、これも突如幕府のキリシタン弾圧に積極的に協力。キリスト教を理論的に破綻していると攻撃した『破提宇子』を執筆。宣教師曰くこの書は「地獄のペスト」だと評した。日本名は伝わらず、不干斎ハビアンと称した。ハビアンは、仏教・儒教・道教・神道・キリスト教を攻撃したが著者曰く「最期まで宗教者」であったという。その行動は現代的だと著者は指摘している

2019/07/31

ArenasR

一キリシタンの伝記、みたいなつもりで読んでみたら違った難しかった。が、現代スピリチュアリティと絡めて考察している部分は、確かに宗教研究としては「禁じ手」だろうけれども、現代を読み解く一つの方法として、なるほどなと思う。...難しかったのでひとまずそんな。

2016/05/16

gtn

著者はやたらハビアンを持ち上げているが、転向後のキリシタンへの攻撃は、別に高尚な哲学に由来するものではなく、ただただキリスト者の立場から逃げ出したことへの言い訳であろう。退転者によくある行動パターンである。

2017/12/31

hayatama

釈先生の出世作。思い入れたっぷりに不干斎ハビアンの宗教論が語られる。戦国末期のヒトながら、「近代的自我」を持って宗教と対峙したという指摘には心から納得。一方で、本書中でも引用されている中で指摘されているようだが、どうしても「共産主義者の転向者」が頭に浮かぶ。構造としては、軍国主義にどっぷり浸かり、敗戦をもって共産主義者となり、共産主義にも絶望したという世代は多いと思うねんけどなぁ。合理主義的なのかどうかはよく分からないけど、いずれにしても「近代的個」として生きたヒトであるとも思う。大作ながら一気に読了。

2016/06/09

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