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男と女:恋愛の落とし前 (新潮新書)

男と女:恋愛の落とし前 (新潮新書)

男と女:恋愛の落とし前 (新潮新書)

作家
唯川恵
出版社
新潮社
発売日
2023-10-18
ISBN
9784106110177
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「男と女:恋愛の落とし前 (新潮新書)」のおすすめレビュー

恋愛小説の名手が聞いたリアルな12の「修羅場」――人類永遠のテーマ、男と女のケーススタディ

『男と女 恋愛の落とし前』(唯川恵/新潮社)

「他人の男」を奪い続ける44歳。何不自由ないのにPTA不倫におちた51歳。余命1年、夫と友人の不倫を知った74歳。この並びを見て、「ひどい」「最低」「悲しい」と思って心をシャットアウトすることもできますが、少しでも興味を持った先に思うのは、「なぜ」「いつ」「どうやって」ということでしょう。実はこの3人は、2001年に『肩ごしの恋人』(集英社)で直木賞を受賞した恋愛小説の名手・唯川恵氏が、12人の女性への取材をもとに「修羅場の恋愛学」を論じた『男と女 恋愛の落とし前』(新潮社)の中に登場する人物たちです。

 本書がとても特徴的なのは、唯川氏が作家業を通じて形成してきた強固な「自分の基準」が貫かれている点です。修羅場を経験したインタビュー対象者を目の前にした場合、ともすれば取材をスムーズに進行させるために取材者が同調、同情、共感してしまうようなことも少なくありません。

 唯川氏はときに「それは不倫する人の典型的な言い訳だ」「主語が全部自分で、自分のことしか考えていない」「ただただ呆れてしまう」と強く言い放ちなが…

2023/10/30

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男と女:恋愛の落とし前 (新潮新書) / 感想・レビュー

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おしゃべりメガネ

さすが唯川さんならではの'恋愛'に関する考え方や捉え方に、終始納得してしまいます。あらゆる男女の間柄や距離感があっても、結局所詮男と女ですから、大体の結末はほぼ決まっていますよね。様々な女性から聞かされるありとあらゆるエピソードに、男性側としてはひたすら圧倒されてしまいますね。正しい、正しくないとか、どちらが良い悪いではなく、とにかくそれぞれのタフな生き様をギャラリーとして読んでました。こういう類いのを読んで、いつも思うのはいつの時代もとにかく女性はタフでたくましいなと。改めて女性の生き様に天晴れでした。

2024/01/21

よつば🍀

事実は小説より奇なり。作品に登場する12人の女性たちの恋愛はどれも波乱に満ちている。他人の男を奪い続ける44歳、経済力重視で三度離婚した38歳、長い不倫の末に現実に気づいた43歳、何不自由ないのにPTA不倫に堕ちた51歳、余命1年で夫と友人の不倫を知った74歳など。36歳から74歳まで12人の女性が語るリアルな恋愛模様は、数多の恋愛小説より濃くて生々しい。共感出来ない女たちに悶々としていると、唯川さんの辛辣で的確な言葉に胸がすく。浮気も不倫も未経験な私だが、男と女の本音が満載で人生の指針になりそうな一冊。

2023/11/13

きょん

大人の恋について12人の女性のリアルな証言を唯川さんがストレートに物申す。その言葉がいちいち頼もしくそうそうと納得してしまうことばかり。不倫女や略奪女が登場するが女からの一方的な告白ばかりだからか後半は正直飽きてくる。恋か、恋ね、自分には遠い話になってしまったな。

2024/04/12

Carlyuke

新聞広告で見て書店でパラパラ。Kindleのサンプルも読んでからkindle版でスルスル読んだ。男と女 恋愛の落とし前とタイトルにあるように不倫も含む恋愛の体験談を小説家が記録した本。女性について知らなかったことがたくさん買いてあった。嫉妬から来る嫌がらせの例が二つほど出ていて怖いものだなと思った。 自分にはかけ離れた世界の話のように思えて知りたくなったのが読むきっかけ。 とても読みやすいのが不思議だった。著者のコメントが冷静で落ち着いて読んでいられる気がする。 購入はKindle, 読みはiPhone。

2023/10/23

JILLmama

世の中にはこんな色んな人たちがいるのねぇ。 人のものが欲しくなっちゃう女とか。PTA不倫なんて気持ち悪くて仕方ない。 不倫は、不倫。当事者には素敵な恋愛ストーリーかもしれないけど、家族にとったらとんでもないこと。 バレた途端大体の男は逃げ出すしね笑

2023/10/28

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