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君はなぜ、苦しいのか-人生を切り拓く、本当の社会学 (単行本)

君はなぜ、苦しいのか-人生を切り拓く、本当の社会学 (単行本)

君はなぜ、苦しいのか-人生を切り拓く、本当の社会学 (単行本)

作家
石井光太
出版社
中央公論新社
発売日
2023-03-08
ISBN
9784120056376
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君はなぜ、苦しいのか-人生を切り拓く、本当の社会学 (単行本) / 感想・レビュー

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読特

子供に呼びかけるような文体。大人が読んでも十分に参考になる。ヤングケアラー、児童虐待、不登校...。その背景と構造をわかりやすく解説してくれる。・・・一人では弱いはずのヒトが他の生き物に打ち勝ち頂点に立てたのは、群れることができたから。共同で知恵を出し合い過酷な自然に立ち向かう。そこには秩序が必要となる。団結の乱れを排除するのは自己防衛のため。いじめは生存本能が生み出すこと。食欲・性欲・睡眠欲。欲求を理性で制御することで文明は成り立ってきた。咎めるのは唯一の方法ではない。いじめもきっと撲滅できると信じたい

2023/04/29

紫陽花

現代の子供たちはなぜ生きづらいのか、なぜ苦しいのか。その理由を子供たちに語りかけるような文章でしたが、大人が読んでもとても参考になる本でした。社会が変わり、格差が広がり、家族のかたちも変わっていく。子供の頃の経験がどれほど人生に重きをおくのかということを、表やグラフ、事例をもとに語られているので、とても分かりやすい内容でした。

2023/05/27

K1

人間の生存戦略として集団の形成がDNAに組み込まれていて、集団の目的の実現が危うくなるような構成員を排除しようとして、いじめにつながる。集団の原理で動いているので、悪いとの認識がないーに納得。大人だって感じている息苦しさの正体を知って、生きづらいと感じている子どもたちを「自己責任論」で切り捨てないためにも多くの人に読んでもらいたい。

2023/04/02

まゆまゆ

現在の日本社会に蔓延る息苦しさの正体を知ることで、自身のこれからの生き方について考えることを伝えることを中高生向けに書かれた内容。これまで個人商店を中心として地域の中で包括されてきた人々の生活がバブル崩壊後に脆くも崩れ去った。個人として社会と接しなければならなくなったことで、ふとしたことで負う可能性のある数々のリスクと隣合せで生活しなければならなくなってしまった状況そのものが息苦しさの正体ではないか。

2023/04/19

Koji Takahashi

日本人は「他人を貶めることで幸せを感じようとする」人が圧倒的に多いと感じる。そこから様々な差別が生まれて、苦しむ人々が増える一方なのだろう。 ある人にとって加害者であっても、その人自身も被害者であったりもする。 今の日本は「総不幸社会」ではないだろうか? この書には「なぜ苦しいのか」を知ることで、まず自分は何ができるかを考えるヒントが散りばめられている。 私は人を不幸にして幸せになろうとは思わない。 他人の幸せを手伝えることを幸せと感じたい。

2023/07/03

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