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無縁老人 高齢者福祉の最前線

無縁老人 高齢者福祉の最前線

無縁老人 高齢者福祉の最前線

作家
石井光太
出版社
潮出版社
発売日
2024-02-05
ISBN
9784267024191
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無縁老人 高齢者福祉の最前線 / 感想・レビュー

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読特

人類が進化するのは世代交代があるから。養うべきは下の世代。生存競争に敗れた上の世代は捨て置かれる。累犯、自殺、孤独死。ドヤ街での職探しに、引き取り手のない遺骨。‥そんな中で立ち上がろうとする人々。助けようと奮闘する取り組み。過去があるから今がある。大人から子供が生まれ、老いる人がいるから若者が育つ。…隔離されてきたハンセン病患者。満州に置き去りにされた日本人。長らく理解されなかったLGBTQ。境遇は自己責任による結果ではない。命の終わりに、「生きて来てよかった」と、そう思わせてあげてもよいではないか。

2024/03/25

くろにゃんこ

タイトルは最初だけだった。捕鯨、炭鉱、ドヤ街で生活をしてきた人たち。ハンセン病療養所、中国残留孤児の過ごした日々。知らなかったことも多くあり衝撃的だった。介護に関しては富山型ディサービスがとても興味深かったが介護保険適用でこうした取り組みが難しくなるのは大変もったいない。

2024/04/24

nonpono

本書から昭和時代の影をひしひして感じた。炭鉱、捕鯨、山谷、性自認、中国残留孤児、ハンセン病、刑務所などなど。そこで生きた人々の様々な老後を描いている。印象に残ったお話は、山谷の人々が作るクラフトビールである。「酒」にかけては思い入れのある人々が学び作り賞を取る。役割を与えれば開く能力、売った分だけ貰える正当な賃金から生まれる自信、そうなると朝から飲んでいる暇なんてないんだ。わたしも、飲んでみたい。また、叶えたい夢の一つとして、ハンセン病の方がヘリコプターに乗り、療養所を眺めるシーン、涙が止まらなくなった。

2024/04/24

柊子

私を含め、私の周りの身近な高齢者は、子供達との関係が良好だ。それはとても恵まれたことなのだろう。かなり以前から問題視されている受刑者の高齢化。今後はますます介護が必要な受刑者が増える。国はどう対処していくのか? 重苦しい読後感。

2024/03/02

DEE

老後のことを嫌でも考えざるをえない内容。生きていけず犯罪者となるのか、自ら命を断つのか。そんな究極の選択があったり、ドヤ街、性的マイノリティ、ハンセン病、中国残留日本人孤児など社会とは縁を築きにくい人たちもいる。小さくてもいいから縁を作れるような老後なら、少しは不安もなくなるかな。

2024/04/05

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